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2016 Fiscal Year Research-status Report

汎用的能力の育成を可能にする歴史教育固有のコンピテンス・モデル開発研究

Research Project

Project/Area Number 16K13577
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

宇都宮 明子  佐賀大学, 教育学部, 准教授 (40611546)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 原田 信之  名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (20345771)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywordsコンピテンス・モデル / 一般教育学 / 歴史教育学 / 21世紀型能力 / 汎用的能力
Outline of Annual Research Achievements

平成28年度の研究は、主としてドイツの一般教育学と歴史教育学におけるコンピテンス・モデルを分析し、一般教育学と歴史教育学におけるコンピテンス・モデルの実現を可能にした協同関係の解明を目的とした。そこで、一般教育学と歴史教育学におけるコンピテンス・モデルを分析する研究を実施した。実施した内容は、以下の2点である。
第1は、ドイツの歴史教育学者へのインタビュー調査である。9月21日にドイツ歴史教育学におけるコンピテンス・モデルに大きな影響を及ぼしているスイスの歴史教育学者であるPeter Gautschi教授に対し、ドイツのコンピテンス・モデルに関するインタビュー調査を実施した。
第2は、論文発表である。研究代表者がPeter Gautschi教授へのインタビュー調査を踏まえ、原田智仁・關浩和・二井正浩(編著)『教科教育学研究の可能性を求めて』という著書において、「歴史系教科において育成すべき資質・能力の設定に向けて」という論稿を発表した。研究分担者が文献調査を踏まえ、今村光章(編著)『環境教育学の基礎理論―再評価と新機軸―』という著書において 「ドイツにおける環境教育の光と影―PISAショック後の重点シフトー」という論稿を、日本学校教育学会編『これからの学校教育を担う教師を目指すー思考力・実践力アップのための基本的な考え方とキーワード』という著書において「教育課程のスタンダード化」という論稿を発表した。
本年度は、インタビュー調査や文献調査を通してドイツの両教育学研究におけるコンピテンス・モデルを明らかにし、その成果を著書や論文において発表した。これらの成果は本年度の研究の目的に合致するものであり、来年度以降の研究の基盤に位置づいている。本年度は、来年度以降の研究の円滑な実施を可能にする成果を上げることができたと考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

「おおむね順調に進展している。」と評価した理由は、研究実績の概要で示した通り、研究計画で設定していたドイツの両教育学研究におけるコンピテンス・モデルを解明するという本年度の目的を達成できたからである。インタビュー調査や文献調査に基づいて、論稿の発表を実施することができた。

Strategy for Future Research Activity

本年度の成果を受け、今後の研究も研究計画通りに進めることが可能となっている。本年度の両教育学研究におけるコンピテンス・モデルの分析研究の成果を基に、まず、日本とドイツの一般教育学におけるコンピテンス研究の比較研究を実施する。その方法は、第1に日本の一般教育学におけるコンピテンス・モデルの分析から能力枠組みを解明する、第2にその能力枠組みに基づいて、両国のコンピテンス・モデルを比較検討する、第3に両国それぞれのコンピテンス・モデルで育成を図る資質や能力の共通性や相違性を検討するというものである。
次に、日本とドイツの教育学研究の比較研究を実施する。その方法は、第1にドイツの両教育学研究における協同関係の日本の教育学研究への適用可能性を検討する、第2に、その適用可能性とともに日独のコンピテンス・モデルの相違性も考慮し、日本独自の両教育学研究における協同関係を考察するというものである。

Causes of Carryover

平成28年度には一般教育学者へのインタビュー調査が実施できなかったので、来年度実施予定である。平成29年度のドイツでの調査のために平成28年度の予算を繰り越している。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成29年度の8月に一般教育学者へのインタビュー調査を実施するよう計画を進めている。

  • Research Products

    (3 results)

All 2017 2016

All Book (3 results)

  • [Book] 教科教育学研究の可能性を求めて2017

    • Author(s)
      原田智仁、關浩和、二井正浩(編著)
    • Total Pages
      316(13-22)
    • Publisher
      風間書房
  • [Book] 環境教育学の基礎理論―再評価と新機軸―2016

    • Author(s)
      今村光章(編著)
    • Total Pages
      220(132-148)
    • Publisher
      法律文化社
  • [Book] これからの学校教育を担う教師を目指すー思考力・実践力アップのための基本的な考え方とキーワード2016

    • Author(s)
      日本学校教育学会編
    • Total Pages
      205(110-111)
    • Publisher
      学事出版

URL: 

Published: 2018-01-16  

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