2018 Fiscal Year Annual Research Report
The possible English only reading and writing difficulties among Japanese learners of English
Project/Area Number |
16K13602
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
櫛山 桐加 宮崎大学, 語学教育センター, 准教授 (30587994)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 英語 / 学習障害 / 英文法困難 / シンセティック・フォニックス / URAWSS / 日本語と英語 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年4月から公立中学校3校でシンセティック・フォニックスの導入が始まった。通常学級、特別支援学級、通級でそれぞれ導入し、いずれも今までの指導法より分かり易いと評価された。この実践内容と生徒による評価は、2018年10月に「第25回技術・研究発表交流会」で「宮崎県内の公立中学校3校で実施した英語入門期パイロットプロジェクト」と題してポスター発表したほか、2018年11月に「日本LD学会新潟大会」で「英語に関わる一教師が始めたシンセティック・フォニックス導入-生徒の「英語がわかる・できる」を支える宮崎県公立中学校の三事例-」と題して自主シンポジウムを開催した。 また、2019年3月には、英語を学んで1年が経過した中学1年生57人を対象に、英語の読み書きがどの程度習得できたか検査を実施し、その習得度が日本語の能力にどれだけ影響されるのか比較した。英語の読み書きの検査にはURAWSS Englishを、日本語の能力にはURAWSSⅡを利用した。この検査は2019年5月現在、集計・分析を終え、論文を執筆中である。 このほか、英語の学習障害が疑われる中学生の事例として、2018年11月に「日本LD学会新潟大会」で「英語の語彙と文法の習得メカニズムの違い-語彙学習能力が高いのに英文法習得が困難な自閉傾向生徒の症例-」と題してポスター発表を行った。この事例に関しては、全国語学教育学会(JALT)のMind, Brain, and Education SIGの機関誌"ThinkTank"に"The Potential Grammar Impairments of an Autistic Japanese English Learner"と題した英語記事が掲載された。
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