2016 Fiscal Year Research-status Report
見えない光を用いた生物のニッチの開拓と多様化‐光地球生物学の創成‐
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16K13898
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
江崎 洋一 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (60221115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
品田 哲郎 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (30271513)
後藤 慎介 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (70347483)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 紫外線 / 赤外線 / 光活用 / 光地球生物学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.オキツノリを含む6種の藻類について,素抽出物の紫外吸収スペクトルならびに,海洋生物の光合成関連分子(紫外吸収物質)である,マイコスポリン類およびクロロフィル類を文献記載の方法(LC/MS)に従って分析した. 2.同様の分析を造礁性六射サンゴを用いて行った. 3.既知物と質量分析値が一致するものが確認されたが,一致しない成分も多数確認された.光吸収物質の成分構成は多様であることが示唆される. 4.来年度は,既知物以外の成分の解析と同定を進め,光吸収分子の多様性や種間での相同性を分子レベルで議論する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分析した藻類ならびに六射サンゴ中の,主としてマイコスポリン類の成分が明らかになり,光吸収物質の多様な成分構成が指摘できたため.
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Strategy for Future Research Activity |
未特定成分を含め,試料数を増やして光吸収分子の解析と同定を進め,その多様性や種間での相同性を分子レベル・系統レベルで議論していく.
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Causes of Carryover |
分析機器の故障のため解析が進まない事例があったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
設備の充実を図るとともに,早急に成分の解析と同定を進めていく.
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Research Products
(10 results)