2017 Fiscal Year Annual Research Report
Creation of the huge surface area by secondary connection of covalent cage molecules
Project/Area Number |
16K14070
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山下 正廣 東北大学, 材料科学高等研究所, 教授 (60167707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高石 慎也 東北大学, 理学研究科, 准教授 (10396418)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 多孔性有機高分子 / かご状分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
テトラフェニルメタンおよびトリプチセンとを構成分子とした有機かご状分子を新規合成した。このかご状分子は、合成後に連結できるようにするために、あらかじめBoc保護されたアミノ基を含む構成要素を用いた。この有機かご状分子を合成後、Bocを脱保護してアミノ基を露出させた後、テレフタルアルデヒドやビフェニルジアルデヒドと酸触媒中で加熱し、脱水縮合することで連結することにより、多孔性有機高分子の合成を行った。得られた固体をメタノールに1日間浸漬し、その後、超臨界二酸化炭素アクティベーションを行ってゲストフリーの多孔性有機高分子を得た。得られた固体について、FT-IR、固体13C NMRによりイミンの生成を確認したが、13C NMRでジイン部分に帰属されるピークが消失しており、かご状分子のジイン部分が何らかの反応をしていることが明らかとなった。また、この多孔性有機高分子の多孔性を77Kにおける窒素吸着測定によって明らかにした。この有機高分子の多孔性は構造から予測される値よりも極めて小さい値となった。これは連結時にジイン部分が酸と反応したためであると考えている。そこで、次に連結基としてアルキンを用いることとし、TIPSアセチレンを末端に含む有機かご状分子の合成に成功した。TIPSを脱保護した後、グレーサーカップリングによりかご状分子を連結することに成功した。同定や多孔性の評価については、今後行っていく予定である。
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Research Products
(12 results)