2016 Fiscal Year Research-status Report
空間情報を内包した戦略的な都市インフラマネジメント基盤の体系化
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16K14352
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関本 義秀 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (60356087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金杉 洋 東京大学, 地球観測データ統融合連携研究機構, 特任研究員 (00526907)
瀬戸 寿一 東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任講師 (80454502)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 都市計画・地域計画 / オープンデータ / 市民協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年,人口減少や社会基盤施設の老朽化等を踏まえながら,それぞれの地方自治体が実情を十分に踏まえ,コンパクトシティ等,自らの都市インフラや人口分布を総合的に設計し,攻めに転じられる戦略が喫緊である.その一方で技術的には,近年のビッグデータ・オープンデータブームの中で様々なデータを用いて市民が地域課題の解決に協力する市民参加型の流れも出てきているものの,人口減少対策等まちづくりに関する行政の最重要課題については,行政の外に出ることもなく,かつシミュレーション計算等も要するため,職員が対応することは簡単ではない. そこで本研究では,申請者が開発したWebベースの都市計画シミュレーションツール"MyCityForecast"を拡張し,オープンベースのデータと自治体が内々に保有するクローズドな社会基盤施設のデータを連携させ,外向けに扱えるもの,内々で分析できるマネジメント環境を一体的に構築し,全国の自治体に向けてオープンにするとともに,ワークショップに適用・分析を行い,体系化を行うこととしている. とくに,平成28年度は,居住誘導区域のデータをワークショップ内で指定すると数十秒~数分単位で14指標を再計算するカスタマイズ機能を構築し,それらを元に実際に岡山県倉敷市,島根県江津市,富山県南砺市で20~30人規模のワークショップを行い,グループごとにコンセプトを設定して将来のまちづくりを検討・議論した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,MyCityForecastの開発や適用のワークショップを行うことができているとともに,国や多くの自治体にも関心を持って頂き,総務省での「ICT地域活性化大賞2016」の奨励賞を頂いた.
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り,平成29年度も引き続き,MyCityForecastをワークショップに適用し,実際に市民や有識者に直接関わってもらった場合の意識変化を具体的に調査していき,体系化していく.
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