2017 Fiscal Year Research-status Report
高齢社会における移住定住の決定要因となる都市空間の機能に関する研究
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16K14360
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| Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
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Principal Investigator |
佐藤 宏亮 芝浦工業大学, 建築学部, 教授 (10449332)
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2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 移住定住 / 高齢社会 / 外出行動 / CCRC / 健康医療福祉 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、都市空間を高齢社会に対応した構造へと転換し、高齢者の移住定住によって安心で豊かな暮らしを実現してゆくための方法について検討を行うために研究を進めている。
平成２９年度は、平成２８年度に実施した調査を継続し、高齢者へのヒアリング調査や、地方都市における移住者へのヒアリング調査を行うとともに、一定の成果が得られた研究については学術論文としての取りまとめを行った。
奈良県橿原市においては、郊外の戸建住宅団地を対象として、要介護・要支援者を対象とした高齢者の外出行動について調査研究を行ってきたが、一定の成果が得られたために学術論文としての取りまとめを行った。また、平成２９年度は住居形式や街区形式の違いによる外出行動や移住定住意向の違いを把握するために、同じニュータウン内における集合住宅団地に住まう高齢者を対象としたヒアリング調査、およびアンケート調査を実施した。対象とする集合住宅団地における全戸を対象としたアンケート調査を通して、年齢別や属性別、同居家族の有無、生活習慣の違い等に応じた住環境満足度や外出行動、定住意向の違いについて統計的に把握し、外出行動と住環境満足度や定住意向との因果関係について分析を行った。本年度に研究成果の取りまとめを行う予定である。
鹿児島県の離島では、移住定住者が増加傾向にある伊仙町を対象として、移住者に対するヒアリング調査を行った。平成２９年度は移住定住場所の決定要因について、住居の所有形態や転入前の居住地との関わりなどに焦点をあてながら、理想とする生活像や実現のために必要となる生活空間の機能、自治体施策や地域コミュニティが担うべき役割などについて分析を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究対象地における関係機関との調整がスムーズに進んだために、比較的短い準備期間で調査研究に着手することができた。アンケートの配布、回収における地元自治会の協力も得られ、おおむね順調に進展した。一方で、比較対象となる離島における移住定住者に関する調査研究は若干遅れているが、平成２９年度から継続して移住定住者とのネットワークを構築しており、次年度には詳細な調査を積み上げることができると考えている。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成２９年度に行った集合住宅団地に居住する高齢者を対象とした調査研究の成果を学術論文として取りまとめる。本研究では異なる都市特性を有する地域を対象地として比較分析を行うことを目的としており、次年度は調査の遅れている離島における調査研究に重点を置いて進めて行く。すでに対象地の自治体との協力関係がつくられつつあるが、キーパーソンとなる地元自治会等の方々への協力依頼を進めて行く。
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| Causes of Carryover |
消耗品の購入計画において若干の誤差が生じたことにより次年度使用額が生じた。次年度において必要となる消耗品の購入に充てる。
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Research Products
(1 results)
