• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2017 Fiscal Year Annual Research Report

Formation of high quality solid film by solution SiC material

Research Project

Project/Area Number 16K14401
Research InstitutionJapan Advanced Institute of Science and Technology

Principal Investigator

増田 貴史  北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (70643138)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywordsポリカルボシラン / CPS
Outline of Annual Research Achievements

本研究ではシクロペンタシラン(CPS)とアセチレンを出発物質とした「半導体SiCの前駆体液体」である「液体SiC」の創出に取り組んだ。通常、CPSはアセチレンとは反応しないが、室温遮光状態で1週間放置したCPSに365nmのUV光を照射した状態でアセチレンをバブリングすると、速やかに反応した。室温遮光状態におけるCPSの変化を追跡したところ、室温状態で徐々にCPSダイマーを形成し、このCPSダイマーが365nmの光を吸収していた。一方でCPSモノマーは365nmに吸収を持たず、UV光照射はCPSダイマーのみに影響を与えている。過渡吸収測定から、UV光を吸収したCPSダイマーからsilylないしはsilyleneが生じている事を明らかにした。特にsilyleneトラップ剤を添加することでCPSダイマーの光反応が大きく阻害されることから、少なくともsilyleneは反応に大きく寄与している事が分かった。一方でsilylは時間依存密度汎関数法の計算から、365nm付近に吸収ピークを示す事が分かり、これも365nmのUV光照射によって反応に寄与している可能性がある。Sileneに関しては反応への寄与についてはまだ明らかでない。CPSダイマー等の高次シランの存在化において、CPSとアセチレンの反応が進行する事が明らかとなったため、CPSモノマーに予め重合した高次シランを添加し、365nmUV光照射条件下でアセチレンをバブリングする事で、Si-C結合を含む液体物質が安定的に再現性よく得られた。この液体のFTIR測定から、系内にSi-C結合が形成されている事を確認した。またこの液体を脱水素化することで、良質なSiC物質が得られる事も確認した。以上のことより、CPSとアセチレンを出発物質とした「液体SiC」の創出を達成した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] SiCインクから作成したP型アモルファスSiC薄膜の光電子分光法による評価2017

    • Author(s)
      村上達也、増田貴史、下田達也
    • Organizer
      2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

URL: 

Published: 2018-12-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi