2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of New Type Compact Mud Sampler and its Evaluation for usefulness
Project/Area Number |
16K14514
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
清水 健一 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 准教授 (20533946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森井 康宏 長崎大学, 水産学部, 教授 (50200390)
青島 隆 長崎大学, 水産学部, 准教授 (40244040)
八木 光晴 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 准教授 (90605734)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 採泥器 / 底質 / 水深 / 釣り竿と電動リール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は従来から一般的な採泥で用いられていたスミス・マッキンタイヤ型採泥器やエクマンバージ採泥器などのグラブ式採泥器に代わり,釣り竿と電動リールを用いて簡易に採取可能な小型採泥器の作成を目指したものである。開発に当たっては以下の条件を満たすものを目指した。 ①釣り竿と電動リールのみを用いて操作可能な空中重量2kg以下とすること,②粒度分析にあたり,十分な量(10g以上)を採取出来ること,③最終的には水深200mまでの海域で採取可能なこと,④試行回数に対する成功率が50%以上となること。 採取部の構造や機構,水中落下時の姿勢などを考慮して水槽試験や実海域実験を繰り返した。 その結果、研究の最終年度となる平成30(2018)年度には最終版として空中重量1.5kg,採取部の大きさが(L4cm×B5cm×D7cm,容積140cm3)の試作器を完成させた。その後,試作した小型採泥器を用いて,水産学部附属練習船の長崎丸や鶴洋丸により長崎近海を中心にのべ300回近い実海域実験を行った。採泥の際には試作器での採泥と同時に同じ場所で従来から用いられていたグラブ式採泥器でも採取を行い,両者で得られたサンプルを用いて中央粒径値に着目して比較した。その結果,最終目標とする水深200mでの試行は行えなかったが,水深や底質,落下速度や巻き上げとの比較から水深80m程度,かつ底質の中央粒径値が細粒砂の150μm未満であれば既存の採泥器の代替品として使用可能であることを明らかにした。 本研究の成果は今後水産工学会の論文に投稿する予定で,現在その取り纏めを行っている。
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Remarks |
森本遼平, (清水健一:指導教員) 小型可搬式採泥器の試作と有用性についての検討 平成30年度長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科水産学専攻修士論文発表会
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