2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of induction method of insulin-producing cells in vivo
Project/Area Number |
16K14588
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高橋 智 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50271896)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | インスリン / β細胞 / 再生 / 肝臓細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)正常のマウスβ細胞と肝細胞から誘導したインスリン産生細胞の遺伝子発現解析 インスリン産生細胞への変換を促進する新たな因子を探索するため、マウスインスリンプロモーターにGFPが連結されたトランスジーンを有するトランスジェニックマウス(Mouse Insulin Promoter1-GFP: MIP-GFP Tg)を用いて、マイクロアレイにより遺伝子発現解析を行い、正常β細胞では発現しているが誘導インスリン産生細胞では発現していない遺伝子、もしくは正常β細胞では発現していないが、誘導インスリン産生細胞では発現している遺伝子を探索した。その結果、正常β細胞では発現しているが誘導インスリン産生細胞では発現していない、新たな候補遺伝子Isl1βとEfl3を同定した。その候補遺伝子について、Pdx1 、NeuroD、MafAとのインスリン産生における協調作用を確認したところ、Isl1βの同時発現では、肝臓細胞からのインスリン産生が10倍程度増強されることを確認した。一方、Efl3の同時発現では、予想に反してインスリンの転写が抑制されることが明らかとなった。Efl3の抑制作用の分子機構の詳細は不明であるが、タンパク質間の相互作用によることが予想された。 以上の結果から、Isl1βはPdx1 、NeuroD、MafAとともに、肝臓細胞からのインスリンの産生を増強する作用があることが確認された。これらの結果をまとめ、Endocrinology誌に論文として発表した。
|
Research Products
(2 results)