2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K14634
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
白藤 尚毅 帝京大学, 医学部, 教授 (00206301)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 遺伝子導入 / 遺伝子運搬 / 好中球 / 抗腫瘍効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
好中球を用いた遺伝子導入による抗腫瘍効果をin vitro, in vivoで観察することを目的として研究している。ヒトCD47遺伝子に対するアンチセンスRNA並びに miRNA を発現するshattle vectorを構築した。ヒト正常骨髄を採取、比重遠心法を用いて単核球層を分離した。FACS AREA IIを用いてCD13, CD33 陽性骨髄芽球分画を選別し、培養条件として1)DMEM 培地に FCS 及びhuman granulocyte colony-stimulating factor (G-CSF)を添加した群2)DMEM にknockout serum replacement (kSR) と G-CSF を添加した群 3)骨髄間質細胞をあらかじめしきつめておき20グレイ照射後1)の培養条件にした群 4) 3)の条件で FCS のかわりに KSR を添加させた群、で培養し、細胞増殖、好中球への分化が一番効率的な群として4) 群を認めた。構築したウイルスベクターを遺伝子導入してG-CSF を添加後培養し、好中球へ分化、増殖させることまで確認できた。現在は米国Houston Baylor医科大学に留学後、帰国した田代助教が作成したCAR-T vector を用いて遺伝子導入を行い、好中球とCTLとでの抗腫瘍効果の比較検討を行っている。77回日本血液学会総会(10月、横浜),21st European Hematology Association (June,Copenhagen)で一部を学会発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
CD47 antisense を発現するベクターの構築に手間取って遅れた。また、CD19, CD20 特異的認識抗体を発現するFab 部分の遺伝子構築がうまくいっていない。現在発売されているため購入予定である。CAR-Tとの比較のためHouston baylor 医科大学のbrenner教授と共同実験をする予定であり、その準備も今おこなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
CD47 antisense を発現させたベクターを構築し、腫瘍特異的に好中球によって遺伝子導入を行い、とくにその抗腫瘍効果を観察する。また、CAR-Tとの比較、並びにCARを好中球前駆細胞で発電させその効果を比較検討する。
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Causes of Carryover |
マイナスになるのを避けるため少量残高を残した
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
消耗品を購入する予定である
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] Biological effect of IL-1-beta to HDF for a long-term culture2016
Author(s)
Ritsu Sumiyoshi, Takuji Matsuo, Ryosuke Shirasaki, Yoko Oka-Miura, Tadashi Yamamoto, Kennsuke Matsumoto, Jun Ooi, Nobu Akiyama, Kazuo Kawasugi, Naoki Shirafuji.
Organizer
77th JSH
Place of Presentation
Yokohama, Japan
Year and Date
2016-10-13 – 2016-10-15
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