2018 Fiscal Year Annual Research Report
Efficiency evaluation of rural tourism and hosipitality activities
Project/Area Number |
16K14996
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
大江 靖雄 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 教授 (60302535)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | インバウンド・ツーリズム / 農村ツーリズム / 効率性 / ミクロ経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.農村ツーリズムにおける女性の役割について考察して、農村ツーリズム発展にとって女性の感性や能力が、農村ツーリズムにより発揮開花されることを明らかにするとともに、家事育児の負担から女性農業者の満足度が男性に比べて低いことを指摘した。 2.NPOによるコミュニティ・ベースな農村ツーリズムの取り組みについて、宮城県栗原市の事例分析を基に、地域の生活文化に基づく体験活動の開発と提供で、地域内外のネットワークを構築しているその特徴と課題を明らかにした。 3.酒蔵を活用した酒蔵ツーリズムを実施している酒蔵へのアンケート調査結果に基づき、経営者の意識とそれに作用する経営的要因を順序ロジットモデルで計測を行った結果、酒蔵の規模により、その姿勢が異なり、小規模酒蔵の方がよりツーリズムに積極的であることが判明した。 4.旧八幡製鉄に代表される産業観光で有名な北九州市を対象として、産業観光に対する認知度を福岡市内でのアンケート調査結果から順序ロジットモデルにより計量的に分析して、その標的需要層の特徴として文化的な事柄に関心の深い市民層であることが判明した。 5.有機農産物を食材としている飲食店(有機レストラン)へのアンケート調査結果に基づき、レストラン経営に関して、主観的な経営状況評価、客観的なその回転率、および有機食材の使用割合について、計量的に解析した結果、一般的な飲食店と同様、立地条件・味・メニューなどの要因が経営状況にとって重要であること、回転率では女性へのターゲティングや経営者の有機食材への意識の高さなど、特有の要因が作用していることが判明した。
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Research Products
(30 results)