2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K15018
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Research Institution | Maebashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
本間 知夫 前橋工科大学, 工学部, 教授 (80242246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門屋 利彦 前橋工科大学, 工学部, 教授 (40551875)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | チャ / 白色根 / 光照射 / タンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
学内工事のため実験場所(ハウス)が工事区域内となって使えない状況となり、他に実験場所が確保出来ない状況になってしまったこと、また実験材料として静岡県より送ってもらったチャの苗の状態が悪く、土耕栽培・水耕栽培いずれでも白色根が得られないままに枯死してしまい、光照射の影響を見る実験が全く出来なかった。また、光照射のための灯具を新しい会社で試作品を依頼すべく出向いて打合せ等を行ったが、こちらも進展がないままに時間が過ぎてしまった。平成29年度(2017年度)に実施したチャの苗に対する光照射実験で得られた白色根について、一部は根長測定のためにエタノールに浸漬して冷蔵保存を、一部は生化学的解析のために冷凍保存をしていたため、これらについて解析を行うこととした。しかし根長測定のソフトの不具合がなかなか解消されず、2018年10月末に使用出来そうな状況になったものの調整等が必要で、それがうまく出来ずに終わってしまい、次年度以降に解析することとした。生化学的実験として、根からの可溶性タンパク質の抽出と電気泳動による分析を行っているが、抽出・濃縮時にポリフェノールや糖などの除去がうまくいかず、今年度は限外ろ過膜法とTCA/アセトン法について検討を行った。それぞれの方法で得られた濃縮液とろ液・上清のBCA法を用いたタンパク質定量を行ったところ、限外ろ過膜法ではタンパク質が定量的に回収され、その後の電気泳動でもバンドが明瞭に現れたことから、限外ろ過膜法による抽出・濃縮が適していると思われた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
学内工事のため実験場所(ハウス)が工事区域内となって使えない状況となり、他に実験場所が確保出来ない状況になってしまったこと、また実験材料として静岡県より送ってもらったチャの苗の状態が悪く、土耕栽培・水耕栽培いずれでも白色根が得られないままに枯死してしまい、光照射の影響を見る実験が全く出来なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を1年間延長し、引き続きこれまで実施してきた根や地上部への異なる波長の光を照射した場合の影響について、生体電位計測やTTC法による呼吸活性変化等による生理学的解析、総根長計測による解剖学的解析、電気泳動法による白色根におけるタンパク質発現の変動の生化学的解析を行う。チャの水耕栽培苗を主に使用するが、クワの水耕栽培苗について、挿し木苗がうまく得られれば(4月にセット済み)使用する。なお、光照射実験の実施は、遅れている灯具(試作品)の方が照射面が広く、光強度の変更も行いやすいため、完成を待って実施する予定である。しかし完成が遅れるようであれば、これまで使用していた灯具を使用する。
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Research Products
(5 results)