2017 Fiscal Year Annual Research Report
The AID technology for ES cells and mice
Project/Area Number |
16K15095
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
鐘巻 将人 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 教授 (20444507)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | デグロン / 発現制御 / 植物ホルモン / 細胞工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究費受給者は、ヒト培養細胞においてタンパク質レベルで分解速度を変化させることにより発現調節を行う、オーキシンデグロン技術を確立した。オーキシンデグロンタグを導入したタンパク質は、植物ホルモンオーキシンを添加することにより、半減期30分以下で分解除去される。本研究の目的は、この技術をマウスES細胞およびマウスに導入する技術を確立することである。 マウスES細胞への導入に当たっては、スタンダードなE14TG2aを材料とし、研究室への培養技術の導入を行った。オーキシンデグロンを確立するにあたり、まずユビキチンリガーゼOsTIR1を導入する必要がある。そのためのベクターを作成し、ROSA26部位にOsTIR1 の導入を行っている。また、共同研究により他のマウスES細胞株にいても同様の研究を進めており、そちらの方はOsTIR1の導入後、複数の因子にデグロンタグを付加することにも成功した。現在、オーキシン添加による分解の確認を行っている。 マウス個体への導入にあたっては、一番の懸念材料は天然オーキシンインドール酢酸(IAA)の腎毒性であった。この問題を回避するため、複数のIAAアナログを合成し、IAAと同等の分解誘導活性を持つアナログを複数同定した。現在、マウスに投与して毒性試験を行っている。また、ゼノグラフト実験を行うために、マウスに細胞を注射して腫瘍形成実験を進行中である。今後は、オーキシンデグロンで増殖必須遺伝子を改変した細胞で腫瘍形成時を行い、オーキシンアナログを注射することで、腫瘍形成阻害が可能かどうかを試験する。
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Research Products
(23 results)
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[Journal Article] A pathway for mitotic chromosome formation2018
Author(s)
Gibcus Johan H.、Samejima Kumiko、Goloborodko Anton、Samejima Itaru、Naumova Natalia、Nuebler Johannes、Kanemaki Masato T.、Xie Linfeng、Paulson James R.、Earnshaw William C.、Mirny Leonid A.、Dekker Job
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Journal Title
Science
Volume: 359
Pages: eaao6135
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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