2017 Fiscal Year Annual Research Report
Central pathways mediating autonomic cardiovascular adjustments to fear
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16K15190
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| Research Institution | Tottori University |
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Principal Investigator |
木場 智史 鳥取大学, 医学部, 准教授 (40565743)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 恐怖心 / 副交感神経 / 交感神経 / 光遺伝学 / テレメトリー |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、副交感神経活性に由来した恐怖性徐脈反応を担う中枢回路を解明することであった。研究代表者は中脳中心灰白質の外側・腹外側野（l/vlPAG）が恐怖性徐脈に重要であることを報告していた（Koba et al. Physiol Rep 2016）。前年度には、l/vlPAGへ投射する視床下部外側野の神経細胞（LH-vlPAG神経）の存在を確認していた。本年度には恐怖性徐脈に関連し得る他の投射神経を探索した。副交感神経節前線維の細胞体が集中する延髄疑核の腹側領域に逆行性のアデノ随伴ウイルスベクターを注入して神経トレースを行ったところ、特に扁桃体に、神経細胞体シグナルを見出した。扁桃体は恐怖中枢である。このことから、扁桃体から延髄疑核の腹側領域への投射神経が恐怖性徐脈に関連する可能性が考えられた。また、心拍数調節には交感神経も関与する。前年度までに構築した生体信号記録の無線系を用いて覚醒ラットの動脈圧・心拍数を記録しながらホワイトノイズ音の曝露によって恐怖心を誘発し、その際に交感神経活性に重要な視床下部室傍核から延髄吻側腹外側野への投射神経(PVN-RVLM神経)を光遺伝学によって活動抑制した。アーキロドプシンの発現のためのアデノ随伴ウイスベクターをPVNに注入し、RVLMに緑光を照射することで光遺伝学的にPVN-RVLM神経の活動を抑制した。この光遺伝学的操作はラット恐怖時の徐脈反応に影響しなかった。この経路が担う交感神経活性は恐怖性徐脈には関与しない可能性が考えられた。
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