2017 Fiscal Year Annual Research Report
Does NANOG have the potential to regulate immune escape of cancer stem cells?
Project/Area Number |
16K15236
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
金田 安史 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10177537)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | がん幹細胞 / Nanog / ICAM-1 / NK細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度は、ヒト前立腺癌細胞としてDU145細胞をもちいてGFP-Nanogを発現させ、腫瘍増殖の促進と、ICAM-1の発現低下を示した。また腫瘍増殖がNK細胞の感受性低下によることを明らかにした。しかしこれが他の癌細胞でも起こるかどうかを調べるため、ヒト前立腺癌細胞の22RV1にGFP-Nanogを発現させた。これによりICAM-1の発現低下が示された。NanogのshRNAを導入するとICAM-1の発現が回復した。またGFP-Nanogの強発現によりNK細胞の感受性も低下し、腫瘍増殖が促進された。 このようにNanogによりICAM-1の発現が抑制され、NK細胞感受性が低下することが明らかになったが、その分子機構を解明する必要がある。そこでNanogのICAM-1 promoter部位への結合サイトを明らかにするためにChIP-seqを行った。4つの予想されるNanog結合サイトのうち、2つにNanogが結合した。さらになぜNanog結合がICAM-1発現抑制にかかわるのかを明らかにするため、ヒストンアセチル化酵素やヒストン脱アセチル化酵素のNanog結合サイトへのリクルートの状況をChIP seq.を施行して解析した。ヒストン脱アセチル化酵素は何れのNanog結合サイトにもリクルートされなかった。一方。ヒストンアセチル化酵素のp300はNanogが結合することによって、1つのサイトへの結合が阻害された。もう1つのサイトにはNanogの有無にかかわらず結合しなかった。前立腺癌の臨床サンプルを用いて、NanogとICAM-1の発現の逆相関があるかどうかを調べた。Nanogの陽性の腫瘍部位では、ICAM-1の発現が低く、ICAM-1陽性の腫瘍部位では逆にNanogの発現が抑制されていた。ICAM-1の発現が高いと5年生存率も延長し、Nanogの発現が高いがん患者は生存率も低いことが明らかになった。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Phase I/II clinical trial to assess safety and efficacy of intratumoral and subcutaneous injection of HVJ-E to castration resistant prostate cancer patients.2017
Author(s)
Fujita, K., Nakai, Y., Kawashima, A., Ujike, T., Nagahara, A., Uemura, M., Miyagawa Y., Lee, C-M., Inoue, T., Kaneda, Y., Nonomura, I.
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Journal Title
Cancer Gene Ther.
Volume: 24
Pages: 277-281
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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