2016 Fiscal Year Research-status Report
パーキンソン病患者の療養生活支援―継時的調査と動作分析による生活援助技術の科学化
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16K15310
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
藤井 千枝子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (60320818)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / 生活支援 / 難病制度 / 転倒 |
Outline of Annual Research Achievements |
パーキンソン病(PD)は、指定難病の一疾患であり、長期にわたり療養生活が必要となる。本研究は、PD病患者にとって最善となる療養生活について検討し、患者や患者の家族、患者の療養生活を支える人々とともに患者支援を推進することを目的とする。 2016年度は、1996年および2004年に行った質問紙調査との比較を通し、PD患者の生活のニーズやその変遷を明らかにしたいと考えた。1996年の研究の際は、高齢化社会が本格的に始まるという状況にあり、プレテストの段階でPD患者からは、「参加の場」があるかどうかの調査が必要ではないかと問題提議があった。2004年の研究では、高齢者の割合が増え、いくつか提示した参加の場も「ある」と答える割合が高くなった。一方で、介護をする家族のニーズも重要であるという問題提議のもとで、家族について調査した。 2016年は、先行研究を踏まえ、調査項目の再検討を行った。ディスカッションの中で、患者からは転倒に対する調査に対して、特に必要であるという意見が多かった。 2004年の研究では、患者と家族それぞれに調査を行い、調査項目も多かった。本研究では、患者のみの質問紙調査とした。対象の組織は同じであるが、12年以上が経過した中では、同一の患者はほぼいない可能性がある。しかし、制度の変遷の中での組織を比較することは可能であると考えた。2017年2月に815通の質問紙調査を送付し、2月末日までに356通の返信があった(回収率43.7%)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2016年度は、質問紙調査を実施した。2017年度前半に分析を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
患者の身体状態を知るための測定装置については、検討し、いくつかの候補が上がった。2017年度に測定方法を確立するための比較検討を行う。
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Causes of Carryover |
データ入力を依頼したのが3月となり、次年度に支払いを行う。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ入力を依頼した会社への支払いを行う。
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