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2016 Fiscal Year Research-status Report

マルチオミクス解析を用いた好酸球性炎症における好酸球のフェノタイプの同定

Research Project

Project/Area Number 16K15462
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

馬塲 里英  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50772456)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福永 興壱  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60327517)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywordsマルチオミクス解析 / 脂質代謝酵素
Outline of Annual Research Achievements

今回、我々はヒト好酸球を末梢血から単離して、RNA・蛋白ともに酵素による分解を可能な限り軽減した状態で抽出を行う方法を確立した。Trizol溶液を用いることで、高純度のRNA・蛋白を抽出することが可能となっており、蛋白においては抽出行程における分解が極めて少ない状態で得ることが出来るようになっている。
さらにこれらを用いてトランスクリプトーム・プロテオミクス解析を理化学研究所と共同研究でおこなった。この方法により同一検体で遺伝子発現と蛋白存在量を対応させて評価することを可能とした。
次に重症喘息患者の好酸球を分離して同様の手法を行い、結果として重症喘息患者好酸球におけるいくつかの分子(蛋白、脂質を含む)の異常発現を発見した。またこれらの因子の異常発現を抑制する因子の検索を行い、いくつかの候補分子を同定した。特に脂質代謝酵素の異常に着目し、今後は研究を継続していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究実施計画の通り、マルチオミクス解析を行った。すでに重症喘息患者の検体で異常発現している分子を発見しており、次年度はその候補分子に関わる研究を進めていく予定である。

Strategy for Future Research Activity

マルチオミクス解析により同定されたいくつかの候補分子の生物学的意義を検討するため、健常者末梢血由来の好酸球を用いて細胞の機能解析を行う。
上記の実験により、好酸球を制御しうる分子あるいは化合物を同定した場合、好酸球性気道炎症動物マウスモデルに投与することで、その創薬応用の可能性を検討する。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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