2017 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of TDP-43 related genes using gene trap
Project/Area Number |
16K15481
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
川上 秀史 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (70253060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森野 豊之 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (10397953)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | TDP-43 |
Outline of Annual Research Achievements |
神経変性疾患である筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の残存した運動ニューロンにはTAR DNA-binding protein of 43 kDa(TDP-43)の過剰な蓄積があることが報告されている。TDP-43の蓄積がALSの病態と深く関与するが、その蓄積のメカニズムに関して、詳細は解明されていない。本研究ではヒト一倍体細胞に遺伝子トラップ法を用いてTDP-43が凝集に関与する遺伝子を検索することを目的とした。 Haploid cell lineにCRISPRおよび認識配列を含むレンチウイルスライブラリーをを感染させることでシステマティに遺伝子破壊を行なった。ライブラリーは、各遺伝子に対して3箇所の認識配列を含むよう作製されている。TDP-43のC末にeGFPを融合して発現させ、eGFPのシグナルが増強している細胞をセルソーターで単離した。単離した細胞をさらにセルソーターで、再分離後、回収した細胞からDNAを単離し、認識配列部位を増幅後、次世代シーケンサーによりシークエンスを行い、遺伝子の特異的な認識配列を同定した。1つの遺伝子に関して、2つ以上の認識配列を含む遺伝子をTDP-43凝集に関わる遺伝子として、選別したところ、約30個の遺伝子を同定した。 今後は、これらの遺伝子がTDP-43凝集に関わるかどうか検定し、さらには、筋萎縮性側索硬化症の患者遺伝子に変異があるかどうか調べる必要がある。
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