2018 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of "disease control system" of adult still disease based on whole exon sequence
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16K15514
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
古賀 智裕 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (90537284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉浦 孝一郎 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (00304931)
右田 清志 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60264214)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 成人発症スチル病 / 全エクソン解析 / IL-1β / IL-18 |
Outline of Annual Research Achievements |
成人スチル病(Adult Still's disease; ASD)は発熱、関節痛、皮疹を主体とする難治性の自己炎症疾患であり現在日本に約5000名の 患者がいると推定されている。ASDの臨床的特徴として血清フェリチン値の著明増加が知られており、マクロファージの活性化がその 病態の中心となることが示唆されているが、発症の原因は不明であり、特異的な治療法は存在しない。そこでASD患者を対象とした次世代シーケンサーを用いた全エクソン解析を行い疾患感受性遺伝子の同定とその機能解析を行い、ASDの病態解明と新規治療薬の開発の足がかりとすることを目的とした。平成30年度は下記の通り研究を遂行した。 1. ASD専門医ネットワークの形成とゲノムDNAの収集:既存の自己炎症疾患研究会(代表世話人:井田弘明 久留米大学医学部 呼吸器・神経・膠原病内科教授)や西九州自己免疫疾患研究会 (代表世話人:川上 純 長崎大学大学院医歯薬総合研究科展開医療科学教授)との連携を図り、ASDのネットワークを構築した。 2. ASD生体試料バンクの構築と次世代シーケンサーによる包括的ゲノム解析:上記の専門医ネットワークを活用して収集された臨床情報、ゲノムDNA、血清、血漿、生検組織を収集した。得られたゲノムDNAは長崎大学人類遺伝学吉浦孝一郎教授との共同研究による次世代シークエンサーを用いた全エクソン解析を行った。 3. ASDと敗血症を識別する血清バイオマーカーの同定:上記コンソーシアムで得られた血清試料と敗血症患者の血清試料を用いて、両者を識別するサイトカインを同定、特許出願を行った。 4. 活性型IL-1β、活性型IL-18のアッセイ系の構築 ASDの病態において特に重要なサイトカインであるIL-1βとIL-18の活性型を検出するアッセイ系の構築のため、モノクローナル抗体の作製を試みている。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] Serum fibroblast growth factor 2 is a useful biomarker to distinguish adult onset still disease from sepsis2018
Author(s)
Tomohiro Koga, Remi Sumiyoshi, Shuntaro Sato, Kiyoshi Migita, Toshimasa Shimizu, Masataka Umeda, Fumiaki Nonaka, Shoichi Fukui, Shin-ya Kawashiri, Naoki Iwamoto, Kunihiro Ichinose, Mami Tamai, Hideki Nakamura, Tomoki Origuchi, Akihiro Yachie, Takahiro Maeda, Atsushi Kawakami
Organizer
欧州リウマチ学会(EULAR 2018)
Int'l Joint Research