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2016 Fiscal Year Research-status Report

エクソーム解析と遺伝子発現解析を利用した精神障害の解析研究

Research Project

Project/Area Number 16K15563
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

上野 修一  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (80232768)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywordsエクソーム解析 / 精神神経疾患 / 遺伝性疾患 / 遺伝子多型解析 / 遺伝子発現解析
Outline of Annual Research Achievements

最近の医学研究の進展により、次世代シークエンサーを利用した遺伝性精神神経疾患の病因遺伝子の探索が可能となった。我々は全遺伝子エクソンを解読するエクソーム解析を用い、稀な遺伝病を診断し、その遺伝子の性質から一般的な精神障害の解析を行いこれまで報告してきた。未定の家系の遺伝子診断に、エクソーム解析を利用し解析した後、候補となる病因遺伝子の末梢血白血球での遺伝子発現変化から病因遺伝子を明らかにする手法を確立することを目的とした。その一つとして、知的発達障害および原因不明の精神遅滞、精神病症状を伴う巨大家系の遺伝子を用いた解析を進めている。発端者は軽度知的発達障害、下肢筋力低下、幻覚妄想のため精神科病院入院中であるが、同病発症の精神科病院入院中の兄、非発症の母、非発症の兄(しかしながら、重度のアルコール症のため治療中。知的発達障害、筋力低下は認めない)、非発症の母方叔母から採血させていただき、遺伝子DNAおよびRNAを抽出した。残念ながら、非発症の妹については、遺伝子研究について協力を得られず、試料を得られなかった。そのため、発症者2名に加え、非発症の母と叔母、非発症の非発症者1名の5名で解析をスタートしている。しかしながら、まだ、現時点で、標的遺伝子に接近できておらず、今のところ7つの遺伝子にまでしか絞り込めていない。そのため、今後は、末梢血白血球での遺伝子発現変化や健常人白血球での遺伝子発現との変化の差を調べ、疾患関連遺伝子に接近していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

対象者の一人が研究に同意が得られず、DNA試料を得ることができなかった。そのため、現在、遺伝子採取できている5名で解析せざるを得ない。そのこともあり、遺伝子発現解析を利用して進めているが、なかなか、目的の遺伝子に接近できていない。

Strategy for Future Research Activity

標的遺伝子は、優性遺伝に絞れば7つにまで限定できているため、それぞれの末梢血白血球でのmRNA発現の変化を、疾患対照の家系内解析および必要により一般人で解析することにより、接近していくことを予定している。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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