2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis on osteoporosis pathophyiolody regarding new molecular mechanism including Irisin and epigenetics
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16K15655
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
野田 政樹 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 非常勤講師 (50231725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二藤 彰 鶴見大学, 歯学部, 教授 (00240747)
江面 陽一 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 准教授 (50333456)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 骨芽細胞 / イリシン / PTH |
Outline of Annual Research Achievements |
骨粗鬆症の病態制御に向けて新しい戦略基盤の確立のために、イリシンと協調する副甲状腺ホルモン 受容体(PPR)のシグナルとベータ 2 アドレナリン受容体(b2AdR)シグナルの相互作用に基づく骨形成促進の分子機構を明らかにすることを目的とした。ベータ 2 アドレナリン受容体は副甲状腺ホルモン受容体によるシグナルに基く骨の形成促進作用に必須である。従って PTHのシグナルがベータ 2 アドレナリン受容体のシグナルで制御をうけていることが推察されるがその二つの受容体がどのように相互作用をするかは明らかでなかった。そこでベータ 2 アドレナリン受容体のシグナルがそれ自身は比較的短い時間のみ細胞内においてcAMPシグナルを伝えるが 一方でこのシグナルが副甲状腺ホルモン受容体によるシグナルに対しては核内のPKAならびにCREBの活性をより長く聞かせることが明らかとなった。このメカニズムは エンドソーム上に細胞表面から リガンドの結合のあとで移行した副甲状腺ホルモン受容体が細胞内においてエンドソームに存在したままでcAMPを造り続ける時間が ベータ 2 アドレナリン受容体によって延長することによるものであることが観察された。この際のcAMPの産生の増加においては G蛋白とアデニルシクラーゼの相互作用が必須であった。ベータ 2 アドレナリン受容体シグナルはG蛋白複合体の一定のプールを遊離させこのことがさらなるエンドソームのcAMP増加作用にいたるものと考えられた。またこのような分子の作用が起こる場となる間葉系の細胞の発生期におけるGPCRと相互作用の推察されるイリシンの発現の時間経過を見出した。
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