2018 Fiscal Year Annual Research Report
direct conversion of mouse fibroblasts into cochlear hair cells by the defined transcription factors
Project/Area Number |
16K15719
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊木 健浩 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (20755649)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | otosphere / 蝸牛有毛細胞 / 転写因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
○tet-onマウス蝸牛のotosphere作成:iPS干渉法ではotosphereに転写因子とSox2、Oct3/4、Klf4、c-Mycの初期化4因子を導入する。この際、導入効率のばらつきを最小限にするため、初期化4因子をendogeneousに発現するdoxycycline(Dox)投与によるtet-on発現マウスを用いる。H28のICRマウスでのプロトコールに従ったところ、得られたotosphereは1回の継代をはさみ8日間の維持培養が可能であった。 ○otosphereからiPS細胞樹立:所属研究室にて既に確立していたDoxマウスのMEF(マウス胎仔繊線維芽細胞)からのiPS細胞樹立プロトコールをもとに検討を進めた。MEF由来では2週間でコロニー形成が確認されたが、Otosphere由来では1ヶ月以上を要した。得られたコロニーにつき、幹細胞マーカー(SSEA-1、ALP)で染色した結果、強陽性コロニーは5-10%であった。そこでiPS細胞樹立を促進する目的で、様々な誘導剤の併用を試みたが、顕著な効果は見られなかった。 ○昨年度の研究成果「Otosphereのマイクロアレイ解析による内耳幹・前駆細胞の維持に関わる転写因子の同定(Iki T, et al., PLOS One)」から、蝸牛感覚上皮に比べotosphereで有意な発現上昇を認めた遺伝子の中からCD14に注目し、検討を進めた。まず、qPCRならびにフローサイトメトリーにより、otosphereでの発現上昇を再確認した。また免疫染色像では、マウス蝸牛感覚上皮において、CD31陽性血管内皮細胞やIba1陽性マクロファージ細胞とは独立して局在するCD14陽性細胞が確認された。
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