2016 Fiscal Year Research-status Report
C型レクチン受容体(Mincle)を介したDAMPsによる創部炎症連鎖機構の解明
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16K15744
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉川 慧 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (20770978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 恵美 東北大学, 医学系研究科, 講師 (10431595)
丹野 寛大 東北大学, 医学系研究科, 助教 (10755664)
館 正弘 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50312004)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 創傷治癒学 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスの背側皮膚に皮膚生検バイオプシーパンチで開放創を作成、DANPsを創部局所に投与し、湿潤環境を保ち、経日的組織を摘出し、以下の解析にもちいた。創作成時と摘出時に創部の肉眼所見をデジタルカメラで撮影し、PCソフトAxio Visionを用いて面積を算出し、創収縮率を評価した。また、パラフィン切片を用いて、創傷縮に係る筋線維芽細胞のマーカーである抗α-SMA抗体により免疫染色し、陽性細胞を同定評価した。同じようにパラフィン切片を用いて、血管内皮細胞のマーカーである抗CD31抗体により免疫染色し、陽性細胞を同定評価した。また、摘出創部をホモジナイズし、創部のヒドロキシプロリンを定量し、評価をおこなった。 次に、Mincle NFAT-GFP レポーターアッセイによるリガンドの探索実験を行った。マウスの背側皮膚に皮膚生検バイオプシーパンチで回放送を作成、経日的に組織を摘出し、メディウム内でホモジネートし上清を得た。また、Mincle NFAT-GFT導入細胞(TLRの発言の低いT細胞株)を各タイムポイントで摘出した創部ホモジネート上清にて成樹、CO2インキュベーターで培養し、その後細胞を回収し、蛍光標識された抗体(CD3:T細胞マーカー、7-AAD:死細胞のマーカー、Hamster IgG:Isotype Control)で染色し、フローサイトメトリにてGFP陽成細胞の発言を解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度では、DANPs(SAP130)投与が治癒過程、増殖因子産生、炎症反応に与える影響について解析を行った。研究計画とほぼ同じように実験が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度の結果を用いて平成29年度の研究計画であるMincle遺伝子欠損マウス、およびCLRsのアダプター分子CARD9遺伝子欠損マウスを用いたDAMPsの影響に関する解析を行って予定である。
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Causes of Carryover |
当初計画していた実験を効率的に行うことができたため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額には、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、平成29年度請求額と合わせ、平成29年度の研究遂行に使用する予定である。
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Research Products
(5 results)