2016 Fiscal Year Research-status Report
フレキシブル電子デバイスを用いた新しい組織血流モニタリングシステムの開発
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16K15745
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
富岡 容子 (桂木容子) 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20610372)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | フレキシブル / カットオフ / フーリエ変換 / 血流障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
血流測定用受光発光素子について、ラットモデルおよび健常者において検証した。フーリエ変換を用いたFFT解析において両者においてその有効性を立証することができた。動物実験と健常者試験を重ねる中で求められる改良点をフィードバックし、デバイスの設計と作成を年度途中に改良した。特に将来ウェアラブルとするために、接続部の軽量化と、誰にでも操作しやすい接続とすることに工夫をした。部分的な血流障害に関しても計測はしたものの、デバイスを貼付したままでのモデル作成が不十分であったために、動物モデルの改善が求められた。 色センサーとしてのRGB素子について、ラットモデルおよび健常者において検証した。個体差が大きいことからカットオフ値の設定が課題として残った。温度センサーにおいてもラットモデルおよび健常者において検証した。特に臨床試験を想定して健常者の各部位における活動別の温度データを収集した。血流障害の検出としては、カットオフ値の設定が課題として残った。 平成28年度の目標としては一部課題として残る部分があるものの、平成29年度内の目標であるヒト用へのプログラム改変と臨床試験に向けた準備は前倒して実施することができた。平成28年度内にEMC試験等、安全性に対する検証を行うことができ、臨床試験のプロトコール作成、および倫理委員会における認定にたどり着けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年度目に予定していた臨床試験の準備には多くのエフォートおよび準備期間が予想されることから、初年度内に予定していた動物実験へのエフォートを次年度の研究へのエフォートに費やしたため、ただし、このため次年度研究の円滑な進行が期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
概ね研究計画書の通りです。
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