2016 Fiscal Year Research-status Report
骨芽細胞分化を可逆 的に制御する生体材 料の頭蓋縫合早期癒合症治療への応用
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16K15746
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
井関 祥子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80251544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
由井 伸彦 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (70182665)
上田 晃一 大阪医科大学, 医学部, 教授 (90257858)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ポリロタキサン / 骨芽細胞分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、ポリエチレングリコールを軸として、貫通する環状分子シクロデキストリンの数を変えたポリロタキサン(PRX)を作製して貫通率を決定したところ、10、19、30、44、50%であった。なお、シクロデキストリンなしのポリエチレングリコールも準備した。 また、株化したマウス骨芽細胞、初代マウス骨芽細胞、初代マウス胎性線維芽細胞、株化マウス線維芽細胞を準備し、まずは通常の細胞培養ディッシュ上での培養中の細胞増殖、石灰化誘導培地による石灰化の様子を検討した。作製した上記PRXでコーティングされた細胞培養ディッシュ上での培養による細胞増殖および石灰化誘導への反応を検討したところ、準備実験において、骨芽細胞系と線維芽細胞系では異なる挙動を示し、平成29年度には再現性の検討を予定している。また、細胞骨格やRho/GTPaseの状態、細胞の分化状況も検討する予定である。 ヒト頭蓋骨縫合早期癒合症患者の切除骨より、骨芽細胞を分離する方法の確立を試みた。今後、酵素による骨片周囲の線維芽細胞の除去の後にexplant培養を行うことにより骨芽細胞を分離することとした。 頭蓋縫合早期癒合症であるSaethre-Chotzen症候群のモデルマウスと考えられているTwist+/-の新生仔頭蓋冠より骨芽細胞の分離を行った。Twist+/-骨芽細胞は増殖能が高く、播種直後の細胞の形状については、野生型骨芽細胞と異なっており、平成29年度に詳細な解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ポリロタキサン合成に当初の予想より時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
材料が準備できたため、異なる種類のポリロタキサンが細胞の増殖、分化、石灰化、細胞骨格およびそのシグナル、細胞の形状に与える影響を検討する。 頭蓋縫合早期癒合モデルマウスにポリロタキサンを適用して頭蓋冠骨の状態を観察する前にモデルマウス由来骨芽細胞を用いて予備実験を行う。
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Causes of Carryover |
ポリロタキサンの合成が予想よりも時間がかかり、実験に使用する頭蓋縫合早期癒合症モデルマウスの飼育頭数が少なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ポリロタキサンの合成が終了したため、平成29年度にはin vivo実験を行うことが可能なため、モデルマウスの飼育費ととして使用する。
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Research Products
(3 results)