2016 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment for the treatment targeted collagen-producing cells in fibroproliferative scar
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16K15753
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
加持 秀明 自治医科大学, 医学部, 助教 (10586366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須永 中 自治医科大学, 医学部, 助教 (00406117)
宇田 宏一 自治医科大学, 医学部, 准教授 (20337306)
吉村 浩太郎 自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 細胞系譜追跡 |
Outline of Annual Research Achievements |
造血幹細胞がCre recombinaseを発現するTie2CreマウスとCre recombinase発現細胞が恒久的に赤色蛍光色素tdTomato(以下tdT)を発現するROSA26-LSL-tdTマウス(Ai14マウス)を交配することにより、造血幹細胞に由来する細胞がtdTomatoによってマーキングされたTie2Cre;Ai14マウスを作製した。さらにTie2Cre;Ai14マウスの系統に、Ⅰ型コラーゲン発現細胞が緑色蛍光色素EGFPを発現するCOL/EGFPマウスの系統を組み込んで、トリプルトランスジェニックマウスTie2Cre;Ai14;COL/EGFPマウス(TAGマウス)を作製した。TAGマウスを用いて肥厚性瘢痕モデルを作製したところ、瘢痕内の細胞はほぼ全てtdT陽性であった。また、EGFP陽性細胞は全てtdT陽性であり、創傷治癒早期のコラーゲン形成は造血幹細胞より分化した細胞によるものであることが明らかになった。続いて、tdTomato陽性EGFP陽性細胞を抽出するため、瘢痕組織をコラゲナーゼ処理してtdTomato陽性EGFP陽性細胞をセルソーティングにより単離することを試みた。しかし、瘢痕組織を単細胞化する処理に難渋し、数匹の瘢痕からの抽出では、遺伝子発現解析に必要な細胞数を得ることができなかった。そのため、大量のTAGマウスを繁殖しようと試みたが、ヘテロマウス同士の交配では、理論上1/8の確率で産まれるはずのTAGマウスが実際は1/30程度の確率でしか産まれなかった。そこで、まずAi14;COL/EGFPのホモマウスを作製し、これをTie2Creのヘテロマウスと交配することにより、1/2の確率でTAGマウスが産まれる系が完成したところで1年が経過した。
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