2016 Fiscal Year Annual Research Report
Pathophysiological significance of two types of DAMPs, naked- and exosomal type.
Project/Area Number |
16K15763
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
丸山 征郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (20082282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 陽一郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (80464147)
伊藤 隆史 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 講師 (20381171)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | DAMPs / alarmins / HMGB1 / Histones / Exosome |
Outline of Annual Research Achievements |
障害あるいは刺激を受けた生体内各種細胞からは種々のシグナル分子が放出され、他細胞に発現しているToll Like Receptors(TLRs)を介してalarminsとして働き、それらの標的細胞の活性化、即ちサイトカイン類の産生放出、inflammasome 活性化、遊走・増殖等を惹起することが判明してきた。これらの壊死/障害、あるいは活性化細胞由来の分子類はDAMPs(Damage Associated Molecular Patterns)と呼ばれ,代表的にはHMGB1(High Mobility Group Box-1)やヒストンが知られている。 申請者らは本課題で、これらのDAMPsはフリーで細胞外に出される場合(naked type)とexosomeに内包されて細胞外に出される場合(exosomal type)があることを明らかにした。 そしてHMGB1は主としてフリー(naked)で、ヒストンはフリー(naked histones)とexosomeに内包されたタイプ(exosomal histones)があることを証明した。 そして、このDAMPsの2様の存在様式は、病態発現に影響するものと想定された。すなわちnakedのHMGB1とhistonesは全身を循環しており、naked HMGB1の場合は全身臓器の細胞に発現しているRAGE,TLR-2,-4を介して、一方naked histonesの場合はTLR-2を介して、全身性炎症性病態を惹起する可能性が示唆された。しかるに、exosomal histonesの場合には遠隔の限局した単臓器の障害、例えば肺のARDSなどの発現に関係しているものと考えられた。一方、exosomal histonesの場合には、exosomeに発現している糖鎖依存性に遠隔臓器を標的化しているものと想定し、引き続き研究中である。
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Research Products
(6 results)