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2016 Fiscal Year Research-status Report

急性硬膜下血腫-幹細胞移植モデルを用いた急性期プレコンディショニング治療の確立

Research Project

Project/Area Number 16K15768
Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

横堀 将司  日本医科大学, 医学部, 講師 (70449271)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 増野 智彦  日本医科大学, 医学部, 講師 (00318528)
須田 智  日本医科大学, 医学部, 助教 (00366733)
山田 真吏奈  日本医科大学, 医学部, 講師 (70508621)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords頭部外傷 / 神経再生医療
Outline of Annual Research Achievements

私たちは神経幹細胞移植を用いた頭部外傷治療を目指しているが、その前段階として急性硬膜下血腫(ASDH)モデルを用い、減圧開頭術の有無による運動機能の差異や病理学的評価について検討を行った。250-300gのSDラットのオスを用いた。
ラットに全身麻酔後、尾動脈からカニューレを挿入し自己血液250μLを採取した。左頭蓋に直径約3mmの穴を開け、自己血液を5分間で注入しASDHモデルを作成した。実際の救急搬送から治療に至るまでのタイムラグとして頭部への血液注入後、30分間放置し、その後ラット治療群は頭蓋に注入してできた血腫を全て除去してから頭皮を縫合、非治療群は血腫を頭蓋内に残したままとした。この治療群と非治療群に分けた各5匹ずつのラットをRotarod法によって評価した。期間を経ることによる回復の程度も把握するために1週間毎、4週間にわたって評価した。また行動実験終了後のラットから脳切片を作成し、HE染色にて脳損傷の程度を比較した。非治療群のラットは治療群のラットに比べRotarodのRun Timeが低く、時間経過による回復もなだらかであった。それに対して治療群のラットは1回目からRunTimeが長く、それ以降のRunTimeの上昇率も大きかった。組織を比較してみたところ治療群の大脳皮質に比べて、非治療群の大脳皮質は血腫による大脳皮質圧迫の影響で皮質の層が薄くなっており、皮質下の神経細胞数も少ないことがわかった。
非治療群のRotarod 保持時間が少なかった原因としてASDHによる脳虚血の影響で脳が委縮し神経細胞損傷が起こり、運動機能が減少したことが原因と考える。
上記の結果によりASDHの治療が果たされた場合Rotarod行動実験に影響を及ぼすことが示された。今後は神経幹細胞による治療を行い、神経幹細胞投与群の行動実験も加える予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度は安定した、臨床により近い損傷モデルを作成し得た。

Strategy for Future Research Activity

今後は米国NeuralStem社との契約の元、損傷モデルに対して神経移植を用いた実験を進めていく。

Causes of Carryover

今回ラットモデル作成のみを施行したため、神経細胞移植の実験は行わなかった。故、次年度使用額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

上記の理由より、来年度の移植細胞購入費用に充てたい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ラット急性硬膜下血腫モデルにおける行動実験評価2016

    • Author(s)
      中井将人 朝倉隆之 横堀將司
    • Organizer
      第84回 日本医科大学医学会総会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      2016-09-03

URL: 

Published: 2018-01-16  

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