2018 Fiscal Year Annual Research Report
Preconditionong treatment for the rat model of acute subdural hematoma with stemcell transplantation
Project/Area Number |
16K15768
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
横堀 将司 日本医科大学, 医学部, 准教授 (70449271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増野 智彦 日本医科大学, 医学部, 講師 (00318528)
須田 智 日本医科大学, 医学部, 講師 (00366733)
山田 真吏奈 日本医科大学, 医学部, 講師 (70508621)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 頭部外傷 / 幹細胞移植 / 神経再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はまず急性硬膜下血腫ラットモデルを作成し、その安定性を確認した。損傷の確実な作成を確認したうえで、その後に米国マイアミ大学との連携により、急性硬膜下血腫ラットモデルに神経幹細胞を移植する研究を開始した。神経幹細胞にはNSI-566(神経幹細胞で米国FDAで臨床的に認可されている細胞種類)をステレオ下に海馬から皮質下に注入し、行動実験並びに組織学的検討を加えた。これにより、NSIを移植した群において、ロタロッドによる運動機能の回復を見ることができた。死亡率には有意差はなく、安全性も確認しえた。 また、Stereotacticでなく、脳表にNSIをシーティングすることでも、神経幹細胞の生着を得ることができた。牛のコラーゲンシートを用いた人工硬膜にNSI566を広げたものを用い、減圧開頭部分に15m×6㎜のコラーゲンシートを貼付させ、8週間までの免疫組織染色を確認した。これでもラットの死亡率には変わりなく、安全性の確認も行われた。 我々の研究により上記の2つのメソッドの有効性が確認されているが、注入により移植した細胞の方が、より多くの生着を得ることができ、今後、頭部外傷に対する神経幹細胞移植のさらなるメソッドの確立を要すると考えられた。これについては8週のRotarodに加え、シリンダーテストなどさらなる追加行動実験を行う予定である。 また、上記結果は国際誌に投稿し、正式に受理された。(Frontier Neurology 2018)
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Research Products
(4 results)