2016 Fiscal Year Research-status Report
口腔内カメラ・実体顕微鏡を用いたコンピュータビジョン歯内治療支援システムの開発
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16K15793
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
五十嵐 正樹 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (40769577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末永 英之 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (10396731)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | コンピュータ外科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
根管は3次元的な広がりを持って歯の内部に広がっている。歯髄・根尖性歯周組織疾患は,直接目で見えない部位に発症するため、直接見ることのできない部位を直接視覚的に認識することは、適切な歯内治療を行うために重要である。デンタルCTに加え、歯科用実体顕微鏡も歯内療法では欠かせない診断装置となっている。しかし、歯科用実体顕微鏡は対象物の表面を拡大して観察できるが、その内部構造を調べることはできない。最近のコンピュータグラフィックス演算処理テクノロジーの急速な進歩により、コンピュータビジョン・拡張現実・裸眼立体映像技術の応用が進んできている。歯内療法学は硬組織に囲まれ、直接見ることが困難な狭小な根管を治療対象としており、歯の内部に広がっている髄腔の3次元的な位置関係を把握することは重要である。歯科医が直接見ることのできない部位を直接視覚的に認識するには、異分野における先進的技術の積極的な導入が不可欠である。本研究に用いる立体映像技術では、三次元映像を裸眼で立体的に実空間に浮かんで見えるように表示する。また、スーパーハイビジョンカメラより構成される画像認識技術により、浮かんで見える立体映像と実在する患者の位置合わせを行う。本研究では、根管等の生体内部の解剖学的な立体情報を可視化する拡張現実ディスプレイとコンピュータビジョンによる画像認識により高精度な位置情報制御システムの基盤技術を確立する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画調書と進行状況がほぼ同一のため
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Strategy for Future Research Activity |
口腔内カメラ・実体顕微鏡を用いたコンピュータビジョン歯内治療支援システムの開発を行なう。
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Causes of Carryover |
研究に必要な部品を次年度に購入することになったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
口腔内カメラ等の部品が必要である。
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