2016 Fiscal Year Research-status Report
口蓋裂の予防法確立に向けた挑戦-臨床データに基づく独創的方法の開発-
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16K15830
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
夏目 長門 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (90183532)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 口蓋裂 / 予防 / 疫学 / 産み分け / 遺伝カウンセリング |
Outline of Annual Research Achievements |
1.口蓋裂患者の家系調査を申請者が事務局長兼学術委員長を務めている国際口唇口蓋裂協会(91か国2,444名の口唇口蓋裂専門家)のすべての会員に依頼した。 2.ベトナム(12月23日から31日)、ミャンマー(2月11日から19日)において現地調査を行った。 3.口唇口蓋裂患者のデータベース化を行い、以下の結果を得た。 口唇口蓋裂患者の中で裂型が明らかな症例は4,321例であり、裂型別では、口唇裂が647例(15.0%)、口唇顎裂が788例(18.2%)、口蓋裂が1,066例(24.7%)、口唇口蓋裂が1,820例(42.1%)であった。裂型別の性差は、口唇裂が男性349例(53.9%)、女性298例(46.1%)、口唇顎裂が男性413例(52.4%)、女性375例(47.6%)、口蓋裂が男性417例(39.1%)、女性649例(60.9%)、口唇口蓋裂が男性1,106例(60.8%)、女性714例(39.2%)であった。裂側に関しては、片側性の口唇裂、口唇顎裂、口唇口蓋裂について、男女間で左右差を比較したところ、口唇裂(p=0.0429)ならびに口唇裂+口唇顎裂(p=0.007)において男女間に有意差を認めた。披裂パターンの記録のあった症例は、4,321例中3,576例で裂型別では口唇裂が647例中302例、口唇顎裂が788例中634例、口蓋裂が1,066例中819例、口唇口蓋裂が1,821例中822例であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.口蓋裂患者の家系調査を申請者が事務局長兼学術委員長を務めている国際口唇口蓋裂協会(91か国2444名の口唇口蓋裂専門家)のすべての会員に継続して依頼した。 2.ラオス、ミャンマー、ベトナムを訪問して同様の現象が存在するか調査を行った。 3.日本口蓋裂学会、日本先天異常学会、日本口腔外科学会に参加して情報収集を行った。 4.入手したデータは4000例に達して、この入力作業を途中まで行った。
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Strategy for Future Research Activity |
1.エチオピア、モンゴルにおいて調査を行う。 2.入手したデータ入力を完了して、その結果を学会発表、論文執筆を行う。
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Causes of Carryover |
2月にミャンマー学術調査を行い関係書類が現地の都合で作成が遅れたため、適正に支払いをするため4月に関係書類の到着を待ち事務処理を行ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
4月に支払い済み。
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Research Products
(2 results)