2017 Fiscal Year Annual Research Report
The involvement of cell polarity in trabecular formation
Project/Area Number |
16K15837
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
上岡 寛 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (80253219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂元 尚哉 首都大学東京, システムデザイン研究科, 准教授 (20361115)
早野 暁 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (20633712)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 細胞極性 / 骨形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である本年度は、si RNAを用いたNesprin-1のノックダウン実験を行った。準備できるsi RNAはヒト用であることから、対象細胞はヒトの骨芽細胞様細胞株Saos2細胞とした。DharmaFECTおよびLipofectamineを用いたトランスフェクション法の両方によって、si-Nesprin1を導入し、Nesprinの核の局在が減少されることを免疫蛍光法にて観察した。その結果、両法ともコントロールsiRNAを用いた群に比べてNesprin1の核局在を著しく減少させていた。さらにWestern blotting法により蛋白レベルでの発現を抑制していることが確認された。 次に、凹凸表面構造を用いたノックダウン細胞の培養実験を行った。上記実験で作製したノックダウンSaos2細胞を、立体構造を持つ三次元細胞培養用プレート上で培養し、細胞増殖の方向性や形態に及ぼす影響を顕微鏡にて確認した。Nesprin1のノックダウンに伴う細胞極性の消失が細胞のマイクロウェル内での細胞の配列になんからの影響を与えるかを検討した。結果として、Nesprin1の発現の抑制は確認されたものの細胞の配列において両者に有意な差は認められなかった。 同時にメカニカルストレスにおけるSaos2の細胞極性に与える変化を観察するために共同研究者である首都大学東京システムデザイン学部の坂元尚哉先生に依頼してSaos2に対してflexer cell unitによる細胞の伸展実験を行った。しかしながら、コントロールとして用いたマウス骨芽細胞様細胞MC3T3-E1細胞では細胞が進展された方向に対して、直角に配列することが確認されたが、Saos2ではそのようなメカニカルストレスに対する配列の変化は生じることがなかった。
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