2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on new materials to adhere to soft and hard tissues
| Project/Area Number |
16K15854
|
|---|
| Research Institution | Okayama University |
|---|
Principal Investigator |
江國 大輔 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (70346443)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 学 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (40157904)
友藤 孝明 朝日大学, 歯学部, 教授 (80335629)
東 哲司 朝日大学, 歯学部, 助教 (80432649)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
| Keywords | ラット / 接着因子 / 歯周組織 / 4-META/MMA-TBBレジン |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、4-(2-methacryloxyethyl) trimellitic anhydride/methyl methacrylate -tributylborane（4-META/MMA-TBB）レジンにEpidermal growth factor (EGF)を配合した場合の歯肉剥離後の治癒形態への影響を調べた。
まず、歯の根面に細胞接着因子を誘導するEpidermal growth factor (EGF)を配合した接着剤の物性を、既存の接着剤（4-META/MMA-TBBレジン）と比較した。次いで，動物モデル（ラット）を用いて、EGFを配合した接着剤を塗布して、その効果を検討した。接着強さは、EGFを配合しても有意に低下しなかった。歯肉剥離後１週間における対照群では、歯肉の外形は正常と類似していた。上皮下結合組織には炎症性細胞浸潤が認められた。レジン塗布群では、その介在部分に沿って、角化を伴った上皮様組織の形成が認められた。その部分の上皮下には炎症性細胞浸潤が認められた。また、上皮様組織は認められなかった。EGF0.0067％およびEGF0.033％配合レジン塗布群では、その介在部分に沿って、角化を伴った上皮様組織の形成が認められた。その部分の上皮下には炎症性細胞浸潤が認められた。また、剥離した部位の根表面には上皮様組織の再生が認められた。１か月後における対照群では、正常な組織形態を呈していた。レジン塗布群およびEGF配合レジン塗布群では、レジン介在部分直下の剥離した部位の根表面に上皮様組織の再生を認めた。サイトケラチン14の免疫染色像において、対照群では接合上皮部分に発現を認めた。レジン塗布群およびEGF配合レジン塗布群では、根面に接するあたりから結合組織を被覆するように存在する上皮様組織にサイトケラチン14の発現を認めた。
|
