2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Bespoke Nursing System aiming for active/active participation
Project/Area Number |
16K15876
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
野村 亜由美 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (50346938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 陽子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (40453039)
N・P CHANDRASIRI 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 教授 (90725657)
習田 明裕 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (60315760)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | Bespoke Nursing System / 看護の質評価 / 病院選択 |
Outline of Annual Research Achievements |
患者が入院/加療目的で入院先を決定する際の判断基準は,医師の専門性や治療実績(手術件数,予後),自宅から病院までの距離や病院の規模等であり,看護の特性や看護の質を判断基準に選択される機会は少ない1).患者が病院選びの判断基準として「看護」を考慮しないのは,看護に関する公開情報が解りにくいか,もしくは患者が知りたい情報が適切に開示されていないことが原因だと考える.そこで本研究では,1)看護専門職者が考える「病院選択の際の看護の視点」について考察し,2)病気の予防から治療まで,患者のニーズに応じた看護を提供するための「情報公開」の在り方について検討した後,3)患者が治療に「積極的/能動的に参加できる看護」を目指した“Bespoke Nursing System”(Benus=ビーナス)を開発することを目的とする.Bespokeとは「話しを聴かれながら=be spoke」“あつらえる”という意味で,患者に合わせた看護の提供を指す. 研究の結果,病院選びの判断基準は病院の規模(大学病院志向),専門医の有無,自宅からの距離などが主であり,それらを統合した結果,いくつか候補となる病院をあげ口コミサイトなどを併用することが明らかとなった.しかし,口コミサイトなどは信ぴょう性が乏しく,利用者の個人的な主観に偏りが見られるため参考程度の情報に留まっていた.また,病院選びに「看護の質」を重視するかという点においては,現時点においてもそれらを評価するための情報源が乏しく,看護の質が自身の病気治療にどのように有効であるかの見極めは極めて困難な状況であることがわかった.本研究の最終目的である,患者が治療に「積極的/能動的に参加できる看護」を目指した“Bespoke Nursing System”を構築するためには莫大な時間と費用が掛かることが判明したため,サイトの開設には至らなかったが,その足掛かりとなる要素については抽出できたと考える.
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Research Products
(2 results)