2018 Fiscal Year Annual Research Report
The development of the customizable leaflets which based on KANSEI design for elderly patients
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16K15879
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
片岡 純 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70259307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 章 拓殖大学, 工学部, 教授 (40244975)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 感性デザイン / 高齢者 / パンフレット / 外来化学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】自律したセルフケアを必要とする外来化学療法を受ける高齢がん患者を対象とした感性デザインに基づくパンフレットを作成し、その評価から、多くの病院でカスタマイズ可能なパンフレットの原案を開発する。【意義】感性デザインに基づく高齢者向けのパンフレット原案を開発することで、高齢者向け教育マテリアルを作成する際の基本的なデザインが構成される。このパンフレット原案をダウンロード可能なツールとして公開することで、病院の医療者が独自にパンフレットを作成する際に、高齢者の感性に合った教育マテリアルの作成が可能となり、教育効果が増すことが期待される。【方法】調査施設で使用している3種のパンフレットを感性デザインの専門家が確認し、それぞれ改善したパンフレットを作成した。外来化学療法を受ける高齢がん患者28名に従来パンフレットと新パンフレットの評価について質問紙調査を行った、また、外来化学療法室に勤務する看護師3名に、従来パンフレットと新パンフレットの評価について、自由記述してもらった。【結果】高齢がん患者対象の質問紙調査(有効回答率80.0%)の結果、従来パンフレットと新パンフレットの「文字の読みやすさ」「デザインの親しみやすさ」「書かれた内容の理解のしやすさ」「全体的な見やすさ」「興味を惹かれるデザイン」の5項目について、興味を惹かれるデザインに関する評価以外の4項目において、新パンフレットは平均点が4.3~4.5と従来パンフレットと比べ有意に高い評価を得た。また、看護師による評価では、字が大きくて見やすい、わかりやすいなどの良い点と、きちんとしすぎていて親しみやすさに欠ける、横書きは字が込み合うので縦書きが良い等の改善点があげられた。【考察】高齢者向け教育マテリアルのデザインとして不可欠な要素から構成されたパンフレットを得た。パンフレット原案からダウンロード可能なツールを作成する。
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Remarks |
感性デザインに基づき新しく作成したパンフレットを掲載した。
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Research Products
(1 results)