2016 Fiscal Year Research-status Report
感染管理認定看護師の高齢者施設訪問による感染対策の実態調査と効果的介入方法の提案
Project/Area Number |
16K15884
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
家入 裕子 山口県立大学, 看護栄養学部, 講師 (20716584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 孝枝 山口県立大学, 看護栄養学部, 教授 (00264979)
吉村 眞理 山口県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (40274188)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 感染対策 / 高齢者保健施設 / 感染管理認定看護師 / 感染対策チェックリスト |
Outline of Annual Research Achievements |
A県の特別養護老人ホーム(152施設)、養護老人ホーム(22施設)、軽費老人ホーム(47施設)、介護療養型医療施設(34施設)、介護老人保健施設(66施設)、計321施設を対象に「感染対策の現状」及び「感染対策が実践できていない原因や関連因子」について質問紙調査を行なった。調査項目は、施設及び回答者の属性に関する項目5項目、施設の感染管理体制に関する項目(委員会、マニュアルの作成、感染症の把握等)25項目、感染対策の実践状況に関する項目(手指衛生、個人防護用具の使用状況、洗浄・消毒、廃棄物管理等)28項目、感染対策の困り事(自由記載)とした。調査票の回収数(率)は、軽費老人ホーム26施設(55.3%)、養護老人ホーム13施設(59.1%)、特別養護老人ホーム71施(53.0%)、介護老人保健施設37施設(56.1%)、介護療養型医療施設11施設(34.4%)、計158施設(49.1%)であった。 質問紙調査結果に基づき、高齢者保健福祉施設の実態把握のための感染対策チェックリスト(案)を作成した。チェックリストの項目は、「委員会の設置、感染対策マニュアル作成・設置、感染研修、スタッフの健康管理、感染症の把握、手指衛生、個人防護用具、洗浄・消毒、患者ケア用品管理、廃棄物管理、リネン管理、清掃、入浴設備、共有場所の管理、食品管理」の15の中項目と65の小項目とした。県内の特別養護老人施設2施設を対象に、感染対策チェックリスト(案)のプレテストを実施し、チェック項目の検討・修正を行った上で、特別養護老人ホーム3施設、看護老人保健施設3施設、養護老人ホーム1施設、軽費老人ホーム1施設、その他(グループホーム)1施設の計9施設の訪問調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
質問紙調査については概ね50%の回答を得ることができ、高齢者保健福祉施設における感染対策の基本的な状況の把握ができた。また、作成した高齢者保健福祉施設の感染対策チェックリストを用いて感染管理認定看護師が9施設の訪問調査を実施し、チェックリストの適正の確認及び、チェック項目に沿って感染対策の実態を具体的に把握し、そのデータを蓄積しており、ほぼ順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
1.施設の感染対策の現状を把握するうえで、作成したチェックリストが適正かの判定を行う。 2.訪問調査数を増やし、高齢者保健福祉施設の感染対策の現状(課題)を明らかにする。 3.施設の現状にあった介入方法の検討を行う。
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Causes of Carryover |
訪問調査を予定より多く実施したが、報告書等の送付に係る費用が予定より小額となったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は訪問調査する施設数を増加することが見込まれており、訪問調査に係る費用、報告書送付等の費用に費やす予定である。
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