2016 Fiscal Year Research-status Report
看護分野のグローバル人材育成のための海外インターンシッププログラムの開発
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16K15890
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Research Institution | Yokohama Soei University |
Principal Investigator |
鈴木 恵 横浜創英大学, 看護学部, 講師 (60569234)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | インターンシップ / 看護学生 / 留学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、①国内の看護系大学の学生に対し、看護分野におけるインターンシップに着目した海外留学に関する意識や展望等について調査し、我が国の看護留学の現状と課題を明らかにすること、そして②海外看護インターンシップの実施状況を調査検討することにより、これまで不明瞭であった看護留学における名称・類型を体系的に整理し、看護留学の在り方について探求しその発展に寄与することである。 H28年度は3年計画の初年度であり、海外インターンシップに着目した看護留学について、看護学生の意向と実態を調査し、留学阻害要因と留学促進要因とを明らかにすることを目的とした。まず、文献検討の結果を参考に、多肢選択法と自由記述による調査紙を作成した。質問紙調査は、関東圏内の4年制看護大学のうち、授業の一環として海外看護体験演習(実習)プログラムを有しない大学に在籍する看護学部生約1000名を対象とした。質問項目は、基本属性、本人特性、留学意向、語学能力、留学経験、留学断念経験、希望する留学支援サポート、その他が含まれる。データ収集は、看護学部長宛に研究主旨と方法を記載した調査協力依頼書を郵送し、調査許可が得られた大学に在籍する看護学生に調査票記入を依頼した。調査票の回収は、郵送もしくは学内に設置した回収箱に投函する方法をとり、調査票の返却をもって本研究への同意が得られたものとした。調査は平成28年12月~平成29年4月に実施し、842/1026件の回答が得られた(回収率82.1%)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各大学におけるアンケート調査の日程調整に時間を要し、回収作業が4月までかかってしまったため、5月以降の分析・発表となる。
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Strategy for Future Research Activity |
5月現在、本調査結果を看護関連学会に2件投稿中である。 次年度は、H28年度に得られたデータをもとに、我が国におけるインターンシップに着目した海外看護留学に関する学生の意識・実施状況について質的・量的側面から多角的に分析し、得られた結果を学会誌や学会等の場で広く公表していく。さらにH29年度の調査として、海外看護留学を企画運営している企業・財団・公的機関等への訪問調査、および専門家の助言を得て、実践事例について体系的に整理し、その類型化と類型ごとの課題を検討していく。
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Causes of Carryover |
調査票の回収方法を郵送で検討していたが、学内ポストに投函し、まとめて回収できた大学もあり、郵送料等が当初予定していたより減額となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
訪問調査費用・文献・資料購入・調査協力者への謝礼等にて使用する予定である。
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