2017 Fiscal Year Research-status Report
看護分野のグローバル人材育成のための海外インターンシッププログラムの開発
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16K15890
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Research Institution | Yokohama Soei University |
Principal Investigator |
鈴木 恵 横浜創英大学, 看護学部, 講師 (60569234)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護 / 留学 / インターンシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護分野における海外インターンシップ留学を体系的に整理し、そのプロセスと成果・課題を提示することが目的である。本年度は次の3点について計画を実施した。 1)平成28年度研究結果の還元:看護学生1026名に実施した質問紙調査結果を、後掲の学会で発表した。有効回答845件のうち、海外留学の希望があった学生は457人(54.1%)であったが、実際に留学を経験した学生は40人(4.7%)と少数であった。留学断念要因の一つに情報不足による不安があり、海外の看護に関する情報提供と異文化理解促進のため、今年度、留学経験者を本学に招聘し、看護学生を対象とした海外体験の公開講座を開催した。また、米国における看護師の働き方をアメリカ人看護師にヒアリングし、資格認定制度の紹介と合わせて、日本赤十字看護大学にて講演を行った。その様子は日本ホリスティックナーシング研究会ニュースレター第16号に掲載された。 2)インタビュー調査実施のためのヒアリング:国際看護学会や研究会への参加を通して、国際看護に従事する専門職者、留学経験者、看護学生らに留学に関するヒアリングをした。海外の看護留学形態が多様で、留学に関する用語の定義があいまいであることから、留学を体系的に整理し、そのプロセスを提示する必要があると考えられた。 3)インタビュー調査:平成29年度は、上記ヒアリング結果を踏まえてインタビューガイドを作成した。所属大学研究倫理審査会の承認を得て、国内外に在住する看護分野のインターンシップ留学経験者9名へのインタビュー調査を実施した。 本調査結果を国内学会(2件)と国際学会(1件)で発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタビュー対象予定者の留学内容の確認及びインタビューの日程調整に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、文献との照らし合わせや留学経験歴のある大学教授や臨床家の助言を得てインターンシップ留学のプロセスと成果・課題を検討し体系的整理を進めていく。データ分析の過程で情報不足等が確認される場合は、これまでにインタビューを実施した留学経験者からさらにデータを収集し分析を深めるなどの対応も予測される。本研究の分析で得られた結果を、学会誌やセミナー等で広く公表していく予定である。
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Causes of Carryover |
H30年4月末までインタビューを実施したため、調査協力者への謝礼や交通費、研究者の旅費、及びデータ分析結果の発表等に使用する予定である。
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