2018 Fiscal Year Annual Research Report
Discussion on designing of internship abroad program for development of globally minded human resources in nursing field
Project/Area Number |
16K15890
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Research Institution | Yokohama Soei University |
Principal Investigator |
鈴木 恵 横浜創英大学, 看護学部, 准教授 (60569234)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護 / 留学 / インターンシップ / キャリア形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護分野における海外インターンシップ留学のプロセスと成果・課題を明確にし、グローバル人材育成のための留学プログラム開発の基礎資料とすることを目的とした。 本研究の最終年度である平成30年度は、29年度から継続して看護留学経験のある看護師を対象にインタビューを実施し、留学に至るプロセスとその成果を体系的に整理した。 その結果、留学に至るプロセスにおいて、【海外に行きたいという想いに繋がる土壌形成】がなされ、【留学や海外渡航の直接的な契機・目的】が発生していた。そして留学への具体的な準備として、【留学や海外渡航のための下準備】、【語学力向上のための実践】、【留学先の決定】が実践されていた。また、留学中には、【文化の違いとそれによる看護実践の違いの認識】や【海外で日本の状況を再認識】を体験する一方で、【海外渡航後に気づく語学力の重要性】、【海外滞在で感じた困難】といったプラクティカルな面での体験をしていた。そして留学後には、【海外で学んだ「新しい生き方」】を基盤に、学位取得型の場合には直接的に、臨床体験型の場合には、柔軟さや対応力を身に着けた結果として間接的に【留学と看護でのキャリアアップ】につながっている状況があった。以上より、看護師の海外留学を推奨することは、看護の質向上に加えて効果的なグローバル人材育成につながることが示唆された。 また、今回の調査結果から、留学や海外渡航を促進するためには、実際に留学者が増えるか否かというような短期的な変化にこだわらず、看護基礎教育や卒後教育などにおいて、海外の状況についての情報や、海外で活躍する看護師の実際について扱っておくことの必要性が推察された。
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