2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a nurse support program to transform terminal care experiences into learning
Project/Area Number |
16K15909
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
浅野 美知恵 東邦大学, 健康科学部, 教授 (50331393)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ターミナルケア / 看護学 / がん看護 / 学習 / 経験 / 転換 / 教育プログラム / 臨床教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護師のターミナルケア体験を学習へ転換する支援プログラム(以下、支援プログラム)を開発することである。本年度は、考案した支援プログラムの検証および精錬を図るために、以下を実施し成果を得た。 1.支援プログラムの検証を実施:支援プログラムの検証は、2020年1月~2月に1回実施した。協力者は2名(女性、年齢は20歳代後半と30歳代後半)で、研究者がファシリテーター役を担った。協力者によるプログラム評価:プログラムの満足度は「とても満足した」と「満足した」であった。良かったことには、体験語りや想起を促す問いかけにより体験の意味に気づくことができた、自分の体験を言葉に起こすことで新たな気づきを見つけることができたなどが上げられ、体験による学びを明確にできていた。改善・追加には、集団ワーク開始前にアイスブレイクがあるとさらに発言しやすくなる、という集団作りの課題が上げられた。 2. ターミナルケア体験の語り合いを促進する学習機会の共有:「ターミナルケア・グリーフケア研究会」として実施した。参加者は、看護師、がん看護CNS、看護系大学教員、大学院生ほか。勤務地は病院、訪問看護ステーション等。2018年度から準備し、2019年度7月と12月に実施した。10月予定の会は大型台風の影響により延期し内容を12月に追加した。2020年2月予定の会は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため中止とした。内容は、事例検討、国内外のターミナルケア関連の研究成果の共有、課題に対する意見交換などである。主な課題は、病院と地域をつなぐ場・機会のあり方、体験を学習へと転換する学習方法の共有方法などであった。 3. 支援プログラムの精錬:上記1.2.に基づいて、集団作りおよび学習方法の共有方法の工夫を加えた。今後さらに検証を重ねて看護師が自ら実施できる支援プログラムの実用を図っていく。
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