2016 Fiscal Year Research-status Report
一般市民を対象とした乳がん検診率向上と受療行動を促すアプローチ方法の開発と促進
Project/Area Number |
16K15916
|
Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
田中 登美 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (80316025)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 麻里 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (30295109)
神崎 初美 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (80295774)
森島 千都子 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (80735879)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 乳癌検診 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度は、対象者である乳がん罹患好発年齢女性が多く集まると予測される関連部署へ、その実態と具体的な研究協力内容を確認した。 研究対象者は、乳がん罹患好発年齢である一般女性であるため、小・中・高等学校の父母会や看護フェアに参加する就労世代、母親世代と考えた。そこで、小・中学校の保護者の研究参加を期待して、神戸市と、神戸市内の小・中学校の養護教諭に対して、研究に関する協力を調整した。また、兵庫県看護協会が行っている、神戸市周辺における「看護フェア」などのイベントでの「まちの保健室」への参加者の研究協力を期待して、兵庫県看護協会「まちの保健室」の医療スタッフに対して、研究に関する協力を調整した。 神戸市役所のがん政策医療担当の職員が年度毎で交代することで、なかなか具体的な話にならず、調整に難渋したが、やっと具体的な研究方法が出来つつあるところまで達した。兵庫県看護協会との調整では、神戸市周辺における「看護フェア」などのイベントの企画、「まちの保健室」の企画などが計画されるタイミングを見計らって、「まちの保健室」での事業において、研究参加者のリクルート、同意、質問紙調査法の流れが決まり、具体的な方法が出来つつあるところまで達した。 調査方法および内容は、研究同意の得られた対象者に対して自記式質問紙調査(乳がんに関する知識、乳がん・検診に関する認識、受診行動に影響する要因)を行う(対象者約300名)、およびインタビュー(対象者約10名、質問紙同様の内容の理由や思い・考えを自由に語ってもらい内容を補完する)として、自記式質問紙およびインタビューガイドを作成し、現在検証中である。今後、早急に倫理審査申請を予定している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究対象者が一般市民であることから、研究に協力いただく神戸市側の一般職員・保健師、小・中学校などで実務にあたる保健師・看護師との調整に時間を有している。特に、アンケート調査の対象者のリクルートの具体的な方法、倫理的配慮の内容を具体化するプロセスに難渋している。兵庫県看護協会との調整においては、当該協会が行う事業と本研究での調査の具体的な方法、倫理的配慮の内容を具体化するプロセスに時間を要した。 これらの具体的方法の内容が決定しないと、アンケート調査およびインタビュー調査の計画書の体裁が整わず、計画書の完成、倫理審査申請が予定より遅れてしまった。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在行っている、神戸市および兵庫県看護協会との具体的な研究方法、倫理的配慮を計画書に反映させ、早急に、アンケート調査およびインタビュー調査の計画書を作成し、倫理審査委員会にて承認後、調査を実施する。 また「乳がん検診率向上と受療行動を促すアプローチの開発」に向けて、データ収集、分析を進める。
|
Causes of Carryover |
アンケート調査およびインタビュー調査などの研究実施が遅れたため、データ取集に要する経費が未使用になった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
早急に上記の調査を実施し、その調査等で必要な経費を充当する予定である。
|