2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a remote instruction system for middle-aged and elderly women with Urinary Incontinence in collaboration with female outpatients
Project/Area Number |
16K15926
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
大井 伸子 岡山大学, 保健学研究科, 准教授 (60155041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 亜矢乃 岡山大学, 大学病院, 准教授 (00423294)
芳我 ちより 岡山大学, 保健学研究科, 准教授 (30432157)
岡 久雄 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 特命教授 (80116441)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 尿失禁症状 / 中高年女性 / 骨盤底筋体操 / 遠隔指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,泌尿器科女性専門外来と市町村保健師が連携して,遠隔地に居住する尿失禁の症状を有する中高年女性患者を対象として,TV会議システムを用いた骨盤底筋体操の遠隔指導を行い,体操実施後の尿失禁症状の改善について明らかにし,遠隔指導システムを開発することを目的とする。 【方法】女性泌尿器科疾患や骨盤底筋体操の広報と遠隔指導を行うための講演会を,遠隔指導を実施予定の岡山県内の市町村の地域住民を対象に行い,該当地域の保健師と連携し,尿失禁症状を有する中高年女性で骨盤底筋体操の遠隔指導の希望者を募った。希望者に対して,泌尿器科女性専門外来と市町村保健師と連携して遠隔指導を①初回指導,②指導1か月後,③指導3か月後と計3回行った。3か月継続した対象者の①初回指導時と③指導3か月後について,尿失禁の自覚症状を評価検討した。尿失禁の自覚症状の評価質問紙は,本間等が作成したIncontinence Quality of Life (I-QOL)の日本語版を用いた。 【結果】連携したのは2市で,50人の中高年女性を対象に遠隔指導を行い,3か月継続した者は36人であった。年齢は60~80歳代であった。I-QOLの結果は,指導前71.7 ±16.6点で,3か月後では78.0 ±16.5点と有意差に改善された(p=0.001)。遠隔指導では体操の実施状況をリアルタイムで確認することができ,その場で質問に応じることができた。対象者の尿失禁症状の評価結果は,保健師を介して対象者に伝え,必要時は医療機関を紹介した。また,尿失禁の研修会や遠隔指導の希望者が増加し,ニードが高くなっていた。この遠隔指導から医療機関紹介へのシステムについては,今後も県内保健師と連携して実施を進め,尿失禁患者を対象にした骨盤底筋体操の遠隔指導に向けた啓蒙活動を推進する必要がある。
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Research Products
(1 results)