2019 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of bright light treatment via ear canals for menopausal symptoms.
Project/Area Number |
16K15928
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
城賀本 晶子 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (90512145)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 女性 / むくみ / 疲労 / 鏡映描写法 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.具体的内容 本研究では、更年期女性の不定愁訴について客観的にその程度を明らかにする方法を取り入れることが課題となっていた。そのため、昨年度に引き続き、更年期女性の不定愁訴として現れやすい下腿のむくみについて、その程度と疲労との関連についての検討を行った。 また、鏡映描写法という急性ストレスを負荷させる知覚運動学習により、更年期女性の行動変容を客観的に評価できるかどうか、予備実験を行った。 2.意義及び重要性 女性は長時間の座位や立位によって、下腿にむくみを生じやすく、特に更年期女性ではその傾向がつよい。そのため、疲労の蓄積がむくみの発現に如何なる影響を与えるかを明らかにする研究を行った。その結果、対象者の疲労が強いほど、下腿のむくみも強く自覚され、疲労の症状の一部として下腿にむくみが現れることが明らかになった。疲労の程度に関しては、身体面と精神面の疲労は朝夕で有意に増強しやすいことが分かり、特に身体面の疲労は下腿のむくみと関連があることが明らかになった。長時間の労働後、女性では、肩の凝りや目の疲れ、ぐったりするなどの身体面の疲労とともに、下腿にはむくみが生じていることを意識し、効果的に対処することが必要であると考える。また、鏡映描写法を用いた予備実験において、更年期女性では、知覚運動学習の獲得が対照群である若年女性よりも有意に遅いことが判明した。鏡映描写の実施が急性ストレス負荷となり、更年期群の循環動態が鋭敏な変化を示すことも明らかになった。そのため、鏡映描写法により、加齢による学習能力や適応能力の衰えを検出できる可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)