2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of a Walking Program as Physical Therapy for Individuals Experiencing Urinary Incontinence after Pregnancy or Childbirth
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16K15929
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
小松 輝子 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 講師 (20584410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 長正 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (60229309)
池上 信夫 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (90335935) [Withdrawn]
浜田 佳代子 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 准教授 (90457383) [Withdrawn]
池内 和代 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 教授 (50584413)
赤松 恵美 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 准教授 (30351943) [Withdrawn]
二宮 仁志 東洋大学, 理工学部, 准教授 (10764144)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 妊娠 / 出産 / 尿失禁 / 骨盤形態 / ウォーキング運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠・出産による尿失禁経験者を対象に、出産後3か月より4か月間のウォーキング運動介入による尿失禁改善効果を調査票および骨盤外計測により明らかにすることを目的とした。妊娠初期(12週)から産後1か月までに尿失禁を1回以上経験した女性の内、同意が得られた20名をウォーキング運動あり群10名(内脱落者3名)となし群10名に無作為に分け介入を行った。介入後の骨盤形態(大転子間径・外結合線・骨盤傾斜角)には、両群間に有意差は無かった。また、両群共に大転子間径は産後1か月に、外結合線は遅れて産後6か月に妊娠初期にほぼ戻る傾向がみられた。 また、両群には、尿失禁症状を示すICIQ-SF scoreにも統計学的有意差はなかった。しかし、運動介入期間中の尿失禁回数を経時的に観察した結果、運動あり群は確実に減少し、7名中6名は消失していた。一方運動なし群も独自に運動(骨盤底筋体操、ヨガ、ウォーキング等)を行っていたが、産後6か月に尿失禁が消失したのは10名中4名で、3名は症状悪化がみられた。このことより、産後のウォーキング運動は、骨盤形態への回復効果は認められなかったが、尿失禁改善には一定の効果があることが示唆された。産後6~8週間の安静期間以降のウォーキング運動は尿失禁予防に寄与する可能性があると考える。
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