2017 Fiscal Year Research-status Report
母親役割をもつがんサバイバーが子供に病状説明をする際に生じる心理的葛藤と意志決定
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16K15933
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
栗原 明美 順天堂大学, 保健看護学部, 准教授 (50464780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩清水 伴美 順天堂大学, 保健看護学部, 先任准教授 (60516748)
樋野 興夫 順天堂大学, 医学部, 教授 (90127910)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 母親の不安 / 子供の不安 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の当初の目標は前年度に得た質的研究の結果をもとに質問紙を構築し、全国のがん患者さんに幅広く回答をいただく予定であったが、協力者が少なかったことから、引続き前年度のインタビューを継続し、データの蓄積を行った。 その結果、がん患者の母は自身の病名は告知しても詳細な病状をすべて子供達に話すことはしないことが明らかとなり、対してすでに母親と死別している子供たちは、不安→怒り→知らなかった自分を責める、母親の死後は、何もでいなかった心残りと長引く悲嘆を経験していることが明らかとなった。 子供は親の死からしばしば隔離されることが多いが、母親の生前からケアをしていく必要があることが改めて示唆された。 この成果は、2018GAPカンファレンス(2018.5.16~5.17, in スゥエーデン)にて発表が予定されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
質的研究(個別面談)に協力いただける患者さんとその子供さん(あるいは現在がんにり患している母親をもつ子供さん)を相当数見つけるのに困難をきたしている。そのため、次の課題である量的研究(母親の心理的ストレス反応と性格特性の調査)に入れていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は遅れている調査が遂行できるように、質問紙の作成を行い、全国の患者さんとその家族に対する調査、分析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
次年度に国際学会への参加が決定していること、研究が遅れているため、調査を行うための費用が必要であることから必要となった。
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Research Products
(2 results)