2017 Fiscal Year Research-status Report
性差に基づく心血管疾患女性患者への再発予防にむけた看護支援モデルの検討
Project/Area Number |
16K15934
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
高橋 智子 順天堂大学, 保健看護学部, 講師 (60317972)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 心血管疾患 / 性差 / 女性 / 予防 / 看護支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、わが国の中高年女性の心血管疾患を予防するためのヘルスケアに対し、性差に基づく看護支援の検討と構築にむけて、まずは心血管疾患患者の再発予防への看護支援について検討していくことを目的としている。 本年度は前年度に続き、本研究に関連する国内外の研究の動向を文献検索により把握した。国内文献は医学中央雑誌web版で検索し、「心臓血管疾患/循環器疾患」「性差」「女性」「看護」をキーワードに原著論文および45~79歳の中高年で絞込みを行った。「性差 and 心臓血管疾患/循環器疾患 and 看護」45件、「女性 and 心臓血管疾患/循環器疾患 and 看護」499件のうち、二次予防に関わる心血管疾患患者を対象とした研究は20件で、心血管疾患女性患者を対象とした研究は2件だった。国外文献はPubMed、CINAHLで「cardiovascular disease」「sex/gender difference」「women」「nursing」のキーワードにより検索した。「cardiovascular disease and gender differences and nursing」15件、「cardiovascular disease and sex differences and nursing」15件、「cardiovascular disease and women and nursing」578件のうち、中高年女性を対象とした研究、二次予防に関わる心血管疾患患者を対象とした40件を抽出し、文献検討を進めた。また、研究課題に関わる関連学会に参加し、女性の循環器疾患に関する知見について情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
大学の教育業務との兼ね合いにより研究時間の確保が難しかったこと、研究代表者の復調に時間を要し調査フィールドへの積極的な開拓や依頼に及ばず、調査への手続きや準備が遅れたことなどが挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
予備研究および調査研究に関する計画を以下に変更し、研究倫理審査へ提出していくとともに、心血管疾患の二次予防やリハビリテーションに関わる外来施設において研究協力を依頼していく。 心臓二次予防および心臓リハビリテーションに関わる外来をもつ医療機関の協力を得て、保健指導の内容を予備調査として分析していく予定であったが、予備調査としては心血管疾患女性患者を対象に面接調査を検討している。その結果と文献検討の結果と合わせて、質問紙調査の内容を検討し、実施にむけて準備をしていく。
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Causes of Carryover |
(理由)調査の進捗に合わせて購入予定であったデータ解析ソフト等については次年度へ繰り越したこと、調査の遅れにより学会発表等に伴う関連学会への参加が少なかったため、旅費を次年度へ繰り越したことなどが挙げられる。 (使用計画)国内外の情報収集のための旅費、国外文献の翻訳代、インタビューにかかる諸経費、データ分析に使用するソフトウェア等の購入に使用していく予定である。
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