2016 Fiscal Year Research-status Report
生殖適齢期前世代へのe-ラーニング妊孕性教育プログラムの開発と効果検証
Project/Area Number |
16K15941
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
東 園子 東邦大学, 看護学部, 助教 (60638154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井村 真澄 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (30407621)
齋藤 益子 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (30289962)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 妊孕性 / 教育プログラム / 女子学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、生殖適齢期前の世代にある女子学生に向けたe-ラーニング妊孕性教育プログラムの開発と効果検証である。 平成28年度は『e-ラーニング妊孕性教育プログラム』の具体的内容の検討とその効果検証のための評価指標を設定した。教育プログラムの内容は、研究分担者と検討の上3部構成とし、性教育専門家・母性専門家のスーパーバイズを受け修正した。教育プログラム内で使用する「妊孕性リスク自己チェックツール(FertiSTAT)」は、開発者の許可を得、日本語訳の使用契約を交わした。その後、日本語訳の逆翻訳を実施し内容を検討し、専門家(生殖医療に携わる医師・生殖医療相談士・性教育専門家・母性専門家)と女子大生による表面・内容妥当性を検討し、現在「FertiSTAT日本語版」開発に向けて最終検討中である。教育プログラムの評価指標は、研究分担者と検討し①知識、②認識、③行動変容の3点で設定した。知識評価に使用する「カーディフ妊孕性知識尺度日本語版」は開発者に使用許可を得た。 教育プログラム作成にあたり、e-ラーニング制作会社と対象者に合わせた効果的な伝達方法(アニメーション、クイズ形式、ストーリー方法、漫画など)について検討を行っているところである。 調査方法については、研究分担者と検討しインターネット上で介入群・対象群のランダム化比較試験で効果検証を実施することに決定した。対象者募集に関しては、研究計画当初はインターネット広告による募集を計画していたが、適切及び確実に対象者を確保するためにインターネット調査会社に登録しているWEBモニターを対象とする方法に変更した。現在インターネット調査会社を決定するための面接を実施している。インターネット調査会社が決定しだい、e-ラーニング制作会社と合同打ち合わせを実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
教育プログラム内で使用する「妊孕性リスク自己チェックツール(FertiSTAT)」の使用契約や日本語版の開発に時間を要したこと、また調査方法の一部変更によりインターネット調査会社の選定などの追加作業が生じたため当初の計画より遅延した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、当初の計画予定どおり『e-ラーニング妊孕性教育プログラム』を完成させ、日本赤十字看護大学倫理審査を受けた後、パイロットスタディ及び本調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
調査対象者の募集方法など調査方法の一部を変更したことにより追加作業が生じ、計画が遅延した。そのことにより平成28年度使用予定の費用に残額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度はe-ラーニング制作費用とインターネット調査費用を中心に使用する計画である。
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