2017 Fiscal Year Research-status Report
看護できる身体づくり-高齢者ケアにおける看護情報をつかむための身体活用プロセス
Project/Area Number |
16K15952
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
正木 治恵 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90190339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧澤 文雄 千葉大学, 教育学部, 教授 (50114294) [Withdrawn]
錢 淑君 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50438321)
戸田 由利亜 千葉大学, 大学院看護学研究科, 助教 (50759107)
高橋 良幸 千葉大学, 大学院看護学研究科, 助教 (30400815)
田中 愛 武蔵大学, 人文学部, 准教授 (10508534)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高齢者ケア / 身体活用 / 看護教育 / 看護情報 / 熟練看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年11月~翌年3月に高齢者医療を専門とする病院の急性期病棟において,高齢者ケアにおける看護情報をつかむための熟練看護師の身体活用のプロセスを明らかにすることを目的とし,老人看護専門看護師が推薦した熟練看護師3名と高齢患者4名を対象に得られた,参加観察・録画・場面記述したデータと,看護師へインタビューしたデータについて,平成29年度中に計3回,看護学と体育学の共同研究者による検討会議を行った.討議後,〈看護師の身体活用〉と〈看護師がつかんだ看護情報〉に関する内容を抽出した.結果,高齢者ケアにおける熟練看護師の看護情報をつかむための身体活用プロセスには,触ること,歩くこと,姿勢,声のトーンなどが内在しており,熟練看護師は高齢者の身体や状況に応じたそれらの身体活用を通して,高齢者ケアに必要な看護情報をつかみ,ケアを展開させていることが明らかとなった. その結果の一部をまとめ,平成30年3月,第10回文化看護学会にて「高齢者ケアにおける熟練看護師の看護情報をつかむための身体活用プロセス(山下裕紀,正木治恵,高橋良幸,山﨑由利亜,小池潤,瀧澤文雄,田中愛)」を発表した. 平成30年度は引き続き,収集データ分析の方向性確認等の検討会議を開催し,論文にまとめることを計画している.また,「高齢者ケアにおける看護情報をつかむための身体活用プロセス:外界とのやりとりを促す教育の試み」で得られたデータについても分析・公表予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究1:身体づくりプロジェクトは、昨年度にデータ収集を終了しており、学会発表後の論文執筆について準備をすすめている。 研究2:身体活用プロジェクトは、収集したデータについて研究会議を経て分析を進め、平成30年3月に学会にて公表した。当初計画していた追加データの収集については、協力施設を得ることができず、実施に至っていないが、これまでのデータで概ね十分なデータが得られていることが確認できた。 以上より、本研究を構成する2つのプロジェクトは実施計画で予定された進捗段階に概ね到達している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究1:身体づくりプロジェクトは、未分析のデータについて分析を進め、学会発表ならびに論文投稿を進める。学会発表者ならびにその時期を明確にして取り組む。 研究2:身体活用プロジェクトは、追加した分担研究者により新たなデータ収集施設を選定し、追加のデータ収集を行う。追加のデータ収集については、昨年度の討議にて明らかになった不足点を加え、熟練看護師の観察データを得る。 研究1と研究2について、定期的に研究代表者、分担者、協力者間で討議しながら遂行し、研究成果をまとめる。
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Causes of Carryover |
計画では、追加のデータ収集を行う予定だったが、年度内に新たな施設を選定することができず、未使用額が生じた。来年度新たなデータ収集施設において追加のデータ収集を実施するための旅費に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)