2017 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of the evacuation Rhythm using the portable Electroenterogram for evidence based daily bowel monitoring
| Project/Area Number |
16K15957
|
|---|
| Research Institution | Nagoya University |
|---|
Principal Investigator |
前川 厚子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (20314023)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 山大 藤田保健衛生大学, 医学部, その他 (00257669)
渡辺 彰吾 岡山大学, 保健学研究科, 講師 (20548341)
吉田 和枝 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (40364301)
竹井 留美 椙山女学園大学, 看護学部, 講師 (80402626)
堀井 直子 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (90410662)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
| Keywords | 腸電位計 / 慢性便秘症 / 排便リズム / 在宅療養者 / ヘルスケアセンサー |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は「ポータブル腸電位計プロトタイプ機」10台を使用して、精度確認のためのプレ調査を行い、健常者の腸のリズムのデータ収集と分析に努めた。また、分担研究者が共有できる排便記録の様式を作成し、モニタリングに活用できるように整理した。
研究プロジェクトメンバーは個々に自分の腸のリズムを測定し、独自に開発した腸電位解析ソフトにデータを移し、波形解析をしている。測定は11名が参加し、一日の連続したデータ収集を複数回ずつ行い、起床時に腸電位計測定開始し、朝一回目のトイレ時、朝食時、排便感を催した時、排便前後と軽食後、コーヒー摂取時など概日リズムと腸蠕動のパターンを抽出し、作業を進めている。
さらに、腸電位計により、左側結腸（下行結腸・S状結腸、直腸、肛門）機能の動きを正確に収集できているかどうかについて討議を進め、腸電位と腹部エコーの同時測定により腸管運動リズムの相関が高いことを確認した。
研究グループ以外の被験者にデータ収集を開始するために学内の生命倫理申請を行い、約50名のリクルートを開始している。
2018年9月にニュージーランドで行われる国際がん看護学会に抄録応募した（2018年1月末）。「ポータブル腸電位計の開発と看護活用の可能性」という題名で口頭発表の採択があったので、海外発表予定であり、2019年2月にはアジアストーマリハビリテーション学会があるので、実際に排便リズムの解析を行った結果や在宅療養者の排便ケアに有効かどうかをまとめて発表予定である。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1）ポータブル腸電位計プロトタイプ機を使用して、研究プロジェクトメンバーのは個々に自分の腸のリズムを測定し、データ解析をしている。10名が、一日の連続したデータ収集を複数回ずつ行い、起床時に腸電位計測定開始し、朝一回目のトイレ時、朝食時、排便感を催した時、排便時とその後、コーヒー摂取時など概日リズムと腸蠕動のパターンを抽出する作業を進めている。2）腸電位と腹部エコーの同時測定により腸管運動リズムの相関が高いことが確認できた。
|
| Strategy for Future Research Activity |
2018年度は研究の最終年度になるので、ポータブル腸電位計を用いて研究グループの機縁法を用いて被験者約50名をリクルートして概日腸管リズムのデータ収集、パターン抽出をする。またヘルスセンサーとしての汎用性をたかめるために、腸電位計使用のマニュアルを作り公開する。
学会発表と論文作成においては、2018年9月にニュージーランドで開催される国際がん看護学会で「ポータブル腸電位計の開発と看護活用の可能性」について口頭発表し、2019年2月にはアジアストーマリハビリテーション学会があるので、実際に排便リズムの解析を行った結果や在宅療養者の排便ケアに有効かどうかをまとめて発表予定である。
腸電位計のプロトタイプは軽量小型であるが、電極のセンサー部やモニター部分のさらなる改良点についても検討し、ビジネスモデルを創出していく予定である。
|
| Causes of Carryover |
ポータブル腸電位計のプロトタイプ精度確認とデータモニタリング画面パネルの変更に時間がかかり、調査の会誌が遅れたために繰越額が大きくなった。このデータ収集は2018年度に引き続き予定している。
|
