2018 Fiscal Year Research-status Report
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16K15974
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
村瀬 智子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (80210037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村瀬 雅俊 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (10182122)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 精神看護学 / 失敗学 / 教育方法 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの看護学教育においては、失敗させない教育に主眼が置かれていた。失敗にも階層があり、仮想演習や実習における小さな失敗体験に看護学学習上の意味が存在するという観点から丁寧に省察することで、失敗体験を成功体験へと変容させる可能性が広がり、学習を深化させることが期待できる。 そこで、本研究では、看護教員の評価に加えて、看護系大学生及び臨床実習指導者の視点という三者の評価を半構成的面接法により明らかにし、それらを統合することで、精神看護学の教授-学習過程において、言語化されにくく、目には見えにくい看護援助の意味について、教授-学習過程に関わる三者で理解可能な教育方法に関するモデルを構築することを目的とした。 平成28年度は、研究課題に関する文献検討を行い、平成29年度は、失敗から学ぶ教育方法について検討するために、学識者を招いて学際的なシンポジウム「こころの病とこころの癒し~こころの病をきっかけに発見する新しい自分~」を開催した。 平成30年度は、文献検討と学際的シンポジウムの成果を受けて、研究方法を確定した。研究参加者に対する研究内容に関する説明文書及び依頼文書等を作成し、データ収集に向けて研究倫理審査を受けた。その後、研究参加者である看護系学生7名及び実習指導者8名に対してデータ収集を行った。また、平成29年度に引き続き、第2回目の学際的シンポジウムを「こころの病とこころの癒し~健康と病と芸術~」のテーマで開催した。 平成31年(令和元年)度に、教員に関するデータ収集を終え、すべての分析結果をまとめて報告書を作成すると共に、講義に使用できる著書の執筆を完了する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
特別な倫理的配慮が必要な研究対象者へのインタビューを行う研究計画であったため、研究倫理審査に想定以上に時間を要したため、データ収集開始が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もデータ収集・分析を行い、報告書としてまとめると共に、学部及び大学院の講義に使用できる著書の執筆を進めていく予定である。学際的シンポジウムは、平成30年度に引き続き、令和元年度も第3回目を計画している。 著書の編集に関しては編集担当者に依頼し、時間の短縮を図る。
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Causes of Carryover |
インタビューによるデータ収集のためのテープ起こし代金、論文作成のための英文校閲費用、学部及び大学院の講義に使用できる著書を出版するための費用が必要である。また、第3回の学際シンポジウムを開催するための準備としてポスターの作成費用及び広報のための郵送費用が必要である。
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